ハーブティー事典

HERB TEA LIST – ハーブティー事典

ハーブティー事典

  • アーティチョーク
  • アーティチョーク

    和名:
    チョウセンアザミ
    学名:
    Cynara scolymus
    主要成分:
    シナリン、カフェ酸、フラボノイド配糖体、苦味質など
    作用:
    胆汁分泌促進、苦味強壮、強肝、消化促進、利胆、肝臓保護、肝臓修復、コレステロール値低下
    効用:
    消化不良、貧血、食欲不振、便秘、口臭、高コレステロール血症、動脈硬化、二日酔い
    説明:
    消化不良、食欲不振など消化の働きが弱っているときや、便秘・膨満感に使用すると良いとされています。他にも葉に含まれるシナリンという苦味成分が肝臓機能を高め、肝臓保護修復にも効果が期待できます。肝臓の解毒をして血液中のコレステロールも下げてくれます。イタリア料理の食材としても使われます。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーの方、胆石・胆管閉塞を患っている方は禁忌です。肝細胞性の疾患、腸痙攣、腸閉塞、肝臓ガンを患っている方は注意が必要です。母乳を固める作用があるので授乳中は避けてください。
  • アイブライト
  • アイブライト

    和名:
    コゴメグサ
    学名:
    Euphrasia spp
    主要成分:
    タンニン、イリドイド配糖体、リグナン、フェニルプロパノイド配糖体など
    作用:
    収斂、抗炎症、抗アレルギー、強壮、殺菌、抗ヒスタミン
    効用:
    目の痛み、目の消炎、目のかすみ、眼精疲労
    説明:
    名前の通り、目のあらゆる不調にいいと言われています。目の痛み、疲れ、かゆみ、結膜炎など目のトラブルや症状に有効とされています。他にも鼻や耳、喉などのカタル症状にも利用されます。
  • アニス
  • アニス

    和名:
    セイヨウウイキョウ(西洋茴香)
    学名:
    Pimpinella anisum
    主要成分:
    アネトール、コリン、クマリン、糖類、精油、粘液質
    作用:
    エストロゲン様、催乳、消化促進、利尿、去痰、消臭、鎮痙、駆風、殺菌
    効用:
    口臭、消化不良、咳や痰に。生理不順、月経困難症、更年期障害にも。腸内ガス排出。
    説明:
    女性ホルモンに似た働きがあるので、生理不順、月経困難症、更年期障害など女性特有の症状の改善が期待できます。母乳の出を良くする働きもあるので授乳期の女性に用いられました。消化促進作用があり、胃腸の働きを促して消化を助けてくれます。また腸内ガスの排出も促します。お腹の張り、胃もたれ、吐き気、消化不良といった症状があるときに有効です。去痰作用もあり、風邪やぜんそくの咳を鎮めるのにも効果が期待できます。他にも気管支炎や気管支喘息などにも活用されます。また、うがいをすることで口臭予防になります。
    禁忌・注意:
    乳がん、乳腺炎を患っている方は使用できません。
  • アルファルファ
  • アルファルファ

    和名:
    ムラサキウマゴヤシ(紫馬肥やし)
    学名:
    Medicago sativa
    主要成分:
    ビタミンA・B群・C・D・E・K、鉄、ナイアシン、ビオチン、葉酸、カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、クロロフィル、その他ミネラル
    作用:
    利尿、疲労回復、緩下、強壮、健胃
    効用:
    コレステロールを減らし、軽度のⅡ型糖尿病しょ症状を改善することができる。更年期障害にも。むくみ、疲労にも。
    説明:
    カルシウムやβカロチン、ビタミンとミネラルなどバランスよく含まれているので、スプラウトの状態でサラダとしても用いることが出来ます。ハーブティーとしても豊富な栄養素が疲労回復に効果を発揮します。利尿作用で体のむくみを取り、便秘解消、膀胱炎や血中コレステロールを減らし、糖尿病を改善する働きも期待できます。緩下作用があるので、腸をキレイにしてくれるので、身体の中を掃除してくれます。モヤシを成長させた緑色の葉の部位をハーブとして使います。
  • アンジェリカ
  • アンジェリカ

    和名:
    ヨーロッパトウキ
    学名:
    Angelica archangelica L.
    主要成分:
    フィトステロール、糖類、精油
    作用:
    健胃、去痰、利尿、駆風、温熱、食欲増進、気力回復、消化不良
    効用:
    消化不振、消化障害、気力の低下、胃腸痙攣、体力の低下、冷え性、更年期
    説明:
    胃液や胆汁の分泌を促す為、食欲不振や消化不良に効果が期待できます。風邪や気管支炎、カタル症状といった呼吸器系の疾患に用いるだけでなく、冷え性や生理痛、PMSなどにも効果があると言われています。
    禁忌・注意:
    妊娠中の多量使用や、連続しての長期使用には注意が必要です。胃および腸の潰瘍を患っている方は使用できません。
  • エキナセア
  • エキナセア

    和名:
    ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)
    学名:
    Echinacea angustifolia、Echinacea pallida、Echinacea purpurea
    主要成分:
    カフェ酸誘導体(エキナコシド、シナリンなど)、多糖類、アルキルアミド(イソブチルアミドなど)、精油、ピロリジジンアルカロイド
    作用:
    抗ウイルス、抗菌、免疫賦活、消炎
    効用:
    風邪、インフルエンザ、気管支炎、歯肉炎、口唇ヘルペス、尿道炎、膀胱炎、 耳の感染症、ニキビ、湿疹、ヘルペス、カンジダ症
    説明:
    エキナセアは北米が原産地で、先住民族は虫に刺されたとき、ヘビに噛まれたときなどに用いたという伝承があります。第二次世界大戦後、ドイツを中心に科学的な研究が進み、エキナセアは、抗ウイルス性、抗菌性が高く、免疫機能の強化に大きな効果のあることが実証されました。発熱や喉の痛みなどの症状をやわらげ、回復を早める効果が期待できます。「免疫力向上のハーブ」「天然の抗生物質」とよばれる由縁です。感染症の特効薬であり、体の抵抗力を高めますので、さまざまな病気の予防や治療にも効果的です。風邪やインフルエンザ、気管支炎、膀胱炎などの急性・慢性の感染症に使用します。ガンやHIVの治療薬としても注目を浴び、研究が進められています。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギー、免疫抑制薬を服用されている方、自己免疫疾患を持つ方の飲用は注意が必要です。長期飲用は注意が必要です。
  • エルダーフラワー
  • エルダーフラワー

    和名:
    セイヨウニワトコ(西洋接骨木・西洋庭常)
    学名:
    Sambucus nigra
    主要成分:
    フラボノイド配糖体(ルチン、クエルシトリン)、フェノール酸(クロロゲン酸)、粘液質、カリウム、精油など
    作用:
    発汗・解熱、利尿、抗アレルギー、抗炎症、緩下、去痰、抗カタル
    効用:
    風邪、インフルエンザ、上気道疾患の予防と回復、花粉アレルギー症状の緩和、便秘など
    説明:
    甘い香りのエルダーフラワーは、風邪やインフルエンザの諸症状を緩和します。「インフルエンザの特効薬」と呼ばれ、鼻水の流れを穏やかにし、喉の痛みをやわらげ、発汗作用を促し解熱します。イギリスなどヨーロッパ各国では、この濃縮液に甘味づけをして子どもたちに「風邪の特効薬」「風邪の予防薬」として飲ませる習慣があります。濃いめにいれて、うがい用に用いても効果があります。くしゃみ、鼻水、目の充血などをともなう花粉アレルギー症状にも、特段の効果を発揮します。花粉の飛散量が多い日は、増量するのも良いとされています。そのほか、ヘルペスやHIVを含むウイルス感染症の治療を助けることでも知られます。抽出した液を湿布などの外用で用いると、すぐれた抗炎、保湿効果が期待できます。しもやけ、皮膚炎などのときにも良いと言われています。化粧水としても使用できます。
  • オリーブリーフ
  • オリーブリーフ

    和名:
    カンラン(橄欖)
    学名:
    Olea europaea
    主要成分:
    揮発油、タンニン、アルデヒド、苦味、樹脂成分
    作用:
    抗酸化、利尿、抗菌、抗ウイルス、血圧降下
    効用:
    風邪、ヘルペス、肝炎、イースト菌や耳の感染症に用いる。血圧およびコレステロール値を下げる
    説明:
    平和のシンボルとして親しまれてきたオリーブは、4000年以上前から栽培されてきたといわれます。実から絞る油は悪玉コレステロールを減らすことで知られますが、このオリーブの葉は苦味配糖体オレウロペインを含み、殺菌、抗ウイルスあります。オレウロペインには優れた抗菌・抗ウイルス作用があり、インフルエンザやヘルペスにも使用されるようになりました。「自然の抗生物質」とも呼ばれています。血管を拡張し血圧を下げる働きもあります。肝炎や耳の感染症を緩和させる効果も期待できます。
  • オレンジビター
  • オレンジビター

    和名:
    ダイダイ(橙)
    学名:
    Citrus aurantium
    主要成分:
    精油、フラボノイド
    作用:
    鎮静、消化促進、健胃、利尿、駆風、殺菌、胆汁分泌促進、去痰、強壮
    効用:
    消化不良、ストレス、不眠
    説明:
    オレンジにはビターとスイートの2種がありますが、ビターの方が薬効で優れています。柑橘系の香りも楽しめるため、気持ちが明るく、前向きにさせてくれます。寝る前に飲むと、不安を取り除き安眠を促します。鎮静作用、消化促進、胃腸の調子を整える効果、なかでも胃もたれや下痢などの過敏性腸症候群の症状を抑えるのに優れた効果があります。便秘にも効果的です。精油のネロリは、オレンジビターの花の抽出油になります。
    禁忌・注意:
    むかつきを伴う偏頭痛、関節炎の症状がある場合は避ける。子宮収縮作用があるため妊娠中は注意が必要。
  • オレンジフラワー
  • オレンジフラワー

    和名:
    ダイダイ(橙)
    学名:
    Citrus aurantium
    主要成分:
    フラボノイド配糖体(ネオヘスペリジン、ナリンギン)、精油など
    作用:
    鎮静、緩和、抗うつ、抗不安、健胃、強壮
    効用:
    神経衰弱、不安、不眠、消化器系の不調
    説明:
    「オレンジブロッサム」とも呼ばれるオレンジフラワーは鎮静効果があり、気持ちを落ち着かせ不安やストレスを和らげてくれます。神経系の緩和、筋肉の緊張を和らげます。イライラ、不眠、動悸といった症状に効果があります。神経性の消化不良や胃の痛みなどに効果的で、最近では高血圧にも使用されています。肌の代謝を高めコラーゲンの生成を促して肌にハリと潤いをもたらします。
    禁忌・注意:
    むかつきを伴う偏頭痛、関節炎の症状がある場合は避ける。
  • カモミールジャーマン
  • カモミールジャーマン

    和名:
    カミツレ(加密列)
    学名:
    Matricaria chamomilla
    主要成分:
    精油(α-ビサボロール、カマズレンなど)、セスキテルペンラクトン類(マトリシンなど)、フラボノイド(アビゲニン、ルテオリンなど)、コリン、クマリン類
    作用:
    消炎、鎮静、鎮痙、駆風、発汗、保湿、保温、殺菌、筋肉弛緩、抗アレルギー
    効用:
    胃炎、胃潰瘍、生理痛、皮膚炎、消化障害、ストレス、不眠症、歯肉炎、喘息などの肺疾患など
    説明:
    心身をリラックスさせてくれるハーブです。カモミールという名前の由来は、「大地のリンゴ」を意味するギリシャ語だといわれます。これが示すように、カモミールはリンゴに似た甘い香りが特徴です。春に咲き始める白い小花は、やがて熟してくると黄色い中心部から芳香を放します。鎮痛、鎮静、消化促進をはじめ、様々な作用があります。胃腸の調子を整えてくれるので、胃炎や大腸炎などの炎症にも使えます。お腹がチクチク痛かったり、食後に胃もたれがする時、あるいは寝つきが悪い時や風邪で寒気を感じる時などにカモミールティーを飲むと改善が期待できます。疲労やストレス性の下痢や痛み、食欲不振の回復にも効果的なハーブです。女性特有痛みである月経痛などの症状を緩和させたり、肌の炎症を抑える効果が期待できます。目の炎症や口内炎、歯の傷みにも効くとされています。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーの人は注意が必要です。
  • カモミールローマン
  • カモミールローマン

    和名:
    ローマカミツレ
    学名:
    Chamaemelum nobile
    主要成分:
    フラボノイド、アズレン、タンニン
    作用:
    鎮静、抗酸化、抗炎症、鎮痙
    効用:
    不安、胃腸の不調、不眠症、ストレス
    説明:
    鎮静効果を持つとされ、不安、胃腸の不調、不眠などをの不調を治すために使われてきました。カモマイルジャーマンと似た作用があります。抗炎症作用も花粉による目のかゆみや乾燥を緩和してれます。気道内にく侵入した異物や気道内の炎症によって生じた、痰などの刺激によって咳を鎮めてくれます。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーの方は注意が必要です。
  • カルダモン
  • カルダモン

    和名:
    ショウズク(小豆蔲)
    学名:
    Elettaria cardamonum
    主要成分:
    精油成分(酢酸テルピネル、シネオール、サビネン、リナロール、酢酸リナリル、ビネン、ジンギビネン、ボルネオールなど)
    作用:
    抗痙攣、駆風、胃腸刺激、消化促進、去痰、食欲増進、健胃、発汗、興奮
    効用:
    健胃消化不良、食欲不振、口臭
    説明:
    カルダモンは、昔からサフラン、バニラなどと並んで高価なスパイスとして使用されてきました。原産地のインドでは、コショウを「スパイスの王」、カルダモンを「スパイスの女王」と呼んで、カレー料理に欠かせない重要なスパイスと位置付けています。強いスパイシーな芳香が好まれ、料理のベースになるガラムマサラに必ずカルダモンの入ったスパイスミックスを使用します。消化促進を助ける成分を含んでいますので、食欲不振、胸やけ、軽い吐き気、鼓腸、ガスなどの消化障害に用います。ショウガに似たやや刺激的な風味でほのかな甘みがあり、飲んだ後の清涼感もあり消化促進を助けることから食後のお茶として打ってつけといえます。カルダモンの莢(さや)を開くと黒色の種子が入っていますが、種子は風邪、咳、インフルエンザ、気管支炎の治療補助に用いられます。種子は噛むと口臭が消えて息が甘い香りなり、食後の臭い消しとしても使用されます。
    禁忌・注意:
    胆石、胆のう疾患、胆管疾患のある場合は使用しない。
  • カレンデュラ
  • カレンデュラ

    和名:
    キンセンカ(金盞花)
    学名:
    Calendula officinalis
    主要成分:
    サポニン、フラボノイド、粘質物、精油、苦味成分、樹脂、ステロイド化合物
    作用:
    収斂、殺菌、抗真菌、抗炎症、創傷治癒、月経調節、胆汁分泌促進、皮膚・粘液の修復、消炎、抗ウイルス、抗寄生虫、抗遺伝毒性
    効用:
    切り傷、ただれ、発疹、創傷などの皮膚症状、口腔の炎症、皮膚炎、創傷下腿潰瘍、白癬、ヘルペス
    説明:
    血圧を循環を促し、毒素の排出を助けます。解熱、発汗作用が強く風邪で熱があるときは効果があります。胆汁の分泌を促進するので、肝臓の働きを助けます。帯状疱疹などの発疹性の皮膚病の症状を緩和する効果もあります。外用・内用として浸出油やチンキ剤に使用されることが多いです。傷ついた皮膚、粘膜を修復するなど肌のトラブル全般にオイルが使用されています。抗真菌作用もあり、月経不順や乳腺炎などにも使用されます。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーの方は注意が必要です。妊娠初期は禁忌。
  • ギムネマシルベスタ
  • ギムネマシルベスタ

    和名:
    ギムネマ
    学名:
    Gymnema sylvestre
    主要成分:
    ギムネマ酸、ヘントリアコンタン、プロトカテキュ酸、ヒドロキシ安息酸
    作用:
    血糖値降下、甘味抑制、脂肪吸収抑制
    効用:
    インドのアーユルヴェーダでは軽症のⅡ型糖尿病の治療に。食後過血糖の抑制および糖尿病コントロールの改善。食生活修正による肥満対策。
    説明:
    主成分のギムネマ酸が、腸内で糖分の吸収を抑える働きをすることから優れたダイエット効果が期待できます。最近の研究では、インスリン生産を増加させインスリン抵抗性を下げる作用が確認されたことから血糖値を下げるために盛んに使用されています。       ギムネマは、さわやかな香りで、味は緑茶に少し似たクセのない味です。
    禁忌・注意:
    気管支拡張薬や中枢神経系刺激剤との併用は避ける。
  • キャッツクロウ
  • キャッツクロウ

    和名:
    カギカズラ
    学名:
    Uncaria tomentosa
    主要成分:
    アルカロイド(イソテロボディン、ミトラフィリン、リンコフィリン、テロポディン、イソリンコフィリン、イソミトラフィリン)、タンニン
    作用:
    免疫調整、抗炎症、抗菌、抗ウイルス、抗酸化
    効用:
    炎症緩和、ヘルペスなどのウィルス性疾患の治療、関節炎に
    説明:
    キャッツクロー(cat’s claw=ネコの爪)の名は、この植物が持つ鋭い鈎(かぎ)状の棘に由来します。中央、南アメリカの熱帯雨林に生育し、生長すると30mにも達します。キャッツクローは最近、最も注目を浴びているハーブの一つです。注目されている理由は、その強力な免疫組織に働きかけ、自然治癒力を向上させることにあります。AIDSは免疫機能を低下させてしまう病気ですが、このキャッツクローが免疫機能低下に伴う症状の改善に大きな効果をもたらしました。また、ガンの発生を抑制したり、ガン治療の化学療法や放射線療法の副作用である感染症、抜け毛、体重の減少、吐き気、皮膚病などを軽減させる効果も報告されています。このほか、抗炎症、抗菌、抗ウイルス、抗酸化作用を持ち、痛風、リウマチ、神経痛、関節痛、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝硬変などに効果のあることが分かっています。
    禁忌・注意:
    妊娠中の使用はお控えください。
  • キャットニップ
  • キャットニップ

    和名:
    イヌハッカ(犬薄荷)、チクマハッカ
    学名:
    Nepeta cataria
    主要成分:
    精油(カルバクロール、ネペトール、チモール、シトロネール等)、ネペタラクトン、タンニン、ビタミンC
    作用:
    鎮痙、収斂、鎮静、通経、不安の緩和、不眠症、消化障害、生理困難、鎮咳、催眠、発汗、解熱、消化促進、健胃、駆風、通経
    効用:
    風邪の初期、消化不良、不安、頭痛、不眠症、咳、呼吸器感染、じんましん、寄生虫、打撲、疝痛、胃腸内のガス
    説明:
    キャットニップの根や葉は、弱いハッカに似た香りがあり、ティーにした場合、ミントと比べ爽やかさでは劣りますが、その分、マイルドで飲みやすくブレンドティーにもしやすいといえます。この香り成分(ネペタラクトン)をネコが好み、食べたり寝転んだりして喜ぶことからこの名がつきました。薬効は幅広く、鎮静作用、消化促進作用のほか発汗作用があります。葉にはビタミンCが豊富に含まれており解熱作用もあるので、風邪のひきはじめに飲むのが効果的です。収斂作用もあり、カタル性の鼻詰まりには有効です。落ち着きのない赤ちゃんに眠りを促す作用があり、泣きやまない場合、薄めのティーにして飲ませることもあります。胃腸の不調や消化不良を改善する働きもあります。生理痛や月経不順にも使用されることがあります。
    禁忌・注意:
    妊娠中の使用は避けてください。強い鎮静作用があることから、アルコール類、サプリメント、鎮静剤との併用は避けてください。
  • キャラウェイ
  • キャラウェイ

    和名:
    ヒメウイキョウ(姫茴香)
    学名:
    Carum carvi
    主要成分:
    タンニン、タンパク質、精油、脂肪酸 、樹脂、シュウ酸カルシウム、ミネラル、ビタミンなど
    作用:
    消化促進、駆風、健胃、利尿、催淫、去痰
    効用:
    口臭予防、胃もたれ、鼓脹、上気道カタル、疝痛
    説明:
    世界各地で成育されメディカルハーブとして、料理の分野に不可欠な香草として古くから用いられています。食欲増進、消化促進の働きを持つほか、母乳の出をよくするハーブとして知られます。消化促進、腸内ガス排出、口臭予防にも効果的とされています。穏やかな去痰作用もあります。優れた駆風作用によって鼓腸や疝痛に用いられます。鎮痙や去痰作用があるため上気道カタルにも用いられます。
    禁忌・注意:
    妊娠中の使用は出来ません。乳幼児への多量摂取も避けてください。セリ科アレルギーのある方は注意が必要です。
  • ギンコウ
  • ギンコウ

    和名:
    イチョウ(銀杏)
    学名:
    Ginkgo biloba
    主要成分:
    ギンコライドなどフラボン配糖体、ビオフラボン、シトステロール、ラクトン、アントシアニン
    作用:
    血管拡張、循環刺激、抗酸化、抗血液凝固、抗炎症、神経伝達、血小板活性化因子阻害
    効用:
    認知症、耳鳴り、めまい、脳血管神経障害、冷え性、末梢循環障害による間欠性跛行、抑うつ、糖尿病性網膜症、腎炎、神経障害
    説明:
    イチョウの葉をメディカルハーブでは、ギンコウといいますが、1980年代に臨床研究から心循環器系への強力な作用が見いだされ、一躍、医学界の注目の的となりました。1980年代になってからの研究によって脳への血行改善することが分かり、記憶力や集中力、精神機能を改善するのに用いられ、アルツハイマー型認知症と脳血管型認知症の両方に効果が認められています。記憶力の減退にも有効とされています。下肢、生殖器官の循環を改善することから静脈瘤、痔疾、足の潰瘍の改善にも用いられます。さらに成分のギンコライドが重度の不整脈に有効性があることが分かりました。めまい、耳鳴り、あるいは喘息などの改善にも適用されます糖尿病の合併症予防にも効果が期待できます。イチョウの葉は成分抽出にあたって煮出す方法を取りますと、アレルギー誘発物質がでてきますので、必ず沸騰した熱湯を使用します。
    禁忌・注意:
    抗血液凝固作用がありますので、ワルファリンなどの抗血液凝固剤とは併用できません。ギンコール酸のアレルギーをお持ちの方は注意が必要です。妊娠・授乳中の使用にも注意が必要です。
  • クミスクチン
  • クミスクチン

    和名:
    ジャバチャ
    学名:
    Orthosiphon stamineus
    主要成分:
    ミネラル、脂溶性フラボン、フィトステロール、精油
    作用:
    利尿、鎮痙
    効用:
    むくみ、排尿障害、頻尿、前立腺炎、前立腺肥大
    説明:
    利尿作用で高血圧の原因であるナトリウムや塩素を排泄しててくれます。他にも痛風の原因となる尿酸などの窒素化合物の排泄も促してくれます。利尿機能が低下している時は、腎機能を促し、排尿障害(排尿痛、残尿感)や頻尿、尿漏れなどを予防してくれる効果も期待できます。カリウムが豊富で東アジアでは「腎臓のお茶」として飲まれています。
    禁忌・注意:
    心臓や腎臓の機能障害による浮腫がある場合は使用できません。
  • クローブ
  • クローブ

    和名:
    チョウジ(丁子)、チョウコウ(丁香)
    学名:
    Eugenia caryophyllata、Syzygium aromaticum
    主要成分:
    フラボノイド、フェノール酸、精油など
    作用:
    殺菌、鎮痛、鎮静、抗痙攣、駆風、刺激、制吐抗菌、消化促進、殺虫、麻酔
    効用:
    軽い消化障害、口臭、歯肉炎、口痛などに用いる。口腔粘膜の炎症、消化器系の不調、頭痛
    説明:
    吐き気を抑える効果が強いので胃がムカつくときなどに効果的です。鎮痛、殺菌作用も強いことから、歯痛、胃痛の緩和にもよく使用されます。歯痛の場合は、そのまま噛むと痛みを和らげてくれます。すっきりした中に、やや甘味のある香りです。食後に飲むことで消化を促進と口臭予防になります。消化促進作用があることから胃もたれ、胃痛、、腹痛の改善にも効果的です。体を温める効果や、風邪予防も期待できます。
    禁忌・注意:
    妊娠中の多量使用は避けてください。
  • クワノ葉
  • クワノハ

    和名:
    トウグワ(唐桑)
    学名:
    Morus alba
    主要成分:
    DNJ(デオキシノジリマイシン)、γアミノ酪酸(GABA)、クロロフィル、フィトステロール(シトトステロール)、ミネラル(鉄、カルシウム、亜鉛)など
    作用:
    利尿、血糖調整、抗菌、血圧降下、強壮、鎮咳、発汗促進、去痰、利尿、消炎
    効用:
    生活習慣病予防、便秘改善
    説明:
    和名でマグワ(シログワ)の葉ですが、これに含まれるDNJ(デオキシノリジマイシン)は、体内で余分な糖分の吸収を抑え、肥満や糖尿病を予防するとされています。マルベリーの葉に含まれる成分が、食後の血糖の上昇を抑えるため、ハーブティーを食前に飲むと糖の吸収を抑える効果があります。また腸内の環境を整えることで便秘やお腹の張りを改善します。腸内の吸収を抑制された糖質は、大腸で腸内細菌によって分解され、乳酸などの有機酸を生成してくれます。それによって善玉菌の働きを高めて、腸内環境を改良してくれます。体力回復や貧血、高血圧の症状改善に役立ち生活習慣予防にも効果的とされています。便秘の改善にも効果的です。
    禁忌・注意:
    根皮は、血糖値の調整を変化させる可能性があるので、糖尿病を持つ人の使用は注意が必要です。
  • コーンフラワー
  • コーンフラワー

    和名:
    ヤグルマソウ(矢車草)
    学名:
    Rodgersia podophylla
    主要成分:
    アントシアニン、フラボノイド
    作用:
    抗酸化、利尿、抗炎症、収斂、消化促進
    効用:
    眼精疲労、リウマチ痛の緩和
    説明:
    アントシアニンを含むことから目の疲れの軽減や眼精疲労予防に効果が期待できます。フラボノイドによる消息作用から口臭対策などにも役立つと言われています。抗酸化作用を保つ成分が含まれていますのでアンチエイジングにも効果も期待できます。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーの方は使用は出来ません。
  • ゴツコーラ
  • ゴツコーラ

    和名:
    ツボクサ
    学名:
    Centella asiatica
    主要成分:
    トリテルペン、タンニン、配糖体、精油、ヘテロシド、樹脂など
    作用:
    体質改善、浄化、強壮、抗炎症、アダプトゲン、鎮痙、創傷治癒、免疫強化、去痰、緩下
    効用:
    痔、シミ、火傷、ニキビ、静脈障害
    説明:
    ストレスを強く感じて心身の疲労、落ち込み、不眠、不安な時に効果的です。他にも湿疹、蕁麻疹、にきびなどの皮膚トラブルにも効果が期待できます。アーユルヴェーダでは、「最も重要な若返りのハーブ」として知られ、記憶集中力の向上やリラックス作用もあることから、アルツハイマー病やADHDにも利用されることがあります。
    禁忌・注意:
    多量使用、妊娠中の使用は注意が必要です。
  • シナモンセイロン
  • シナモンセイロン

    和名:
    セイロンニッケイ、セイロンケイヒ
    学名:
    Cinnamon verum
    主要成分:
    精油、タンニン、クマリン、粘液質など
    作用:
    消化促進、鎮痙、抗真菌、発汗、去痰、血糖値降下、駆風、抗酸化
    効用:
    カンジタ治療、生理痛、冷え性、レイノー病、血糖値降下
    説明:
    お腹の張りや不調を整えたり、胃液を分泌させるので消化不良などの消化器系に働きかけます。血液の循環を促し手足の冷えやリウマチ痛、関節炎、レイノー病などの症状に効果が期待できます。さらに咳や気管支炎、鼻づまりなどの呼吸器症状にも使用されています。最近では、血糖値の効果作用で使用されており注目されています。
    禁忌・注意:
    シナモンアレルギーを持つ方と、子宮刺激作用があるので妊娠中の方の使用は禁忌。肝機能障害を引き起こす可能性があるので、長期間の大量使用は注意が必要。
  • シナモンカシア
  • シナモンカシア

    和名:
    シナニッケイ
    学名:
    Cinnamon cassia
    主要成分:
    精油成分、タンニン、オリゴメリックプロシアニジン、クマリン
    作用:
    消化機能促進、駆風、抗菌、血糖調節、鎮痙、去痰、発汗、収斂、子宮刺激
    効用:
    消化不良、鼓腸、吐き気、発熱
    説明:
    シナモンカシアはクマリンが多く香味が強く渋みや収斂性が強いのが特徴です。身体を温める強い効果があるので風邪で寒気を感じるときには有効です。また消化を助け胃腸の調子を穏やかに整えてくれるので下痢や腹痛の時に用います。なかでもお腹を冷やしてしまったときには抜群の効果があります。吐き気や消化不良、お腹の張りも解消してくれます。血行促進効果あり、冷え性の方に最適なハーブです。悪寒や発熱時などの風邪の症状にも効果的です。近年の研究で血糖値調節作用が注目され、糖尿病治療に役立てられています。
    禁忌・注意:
    シナモンアレルギーを持つ方、妊娠中の方の使用は避ける。
  • シベリアジンセン
  • シベリアジンセン

    和名:
    シベリアニンジン
    学名:
    Eleutherococus senticosus
    主要成分:
    エクセロサイド トリテルペンピドサポニン類、クロロゲン酸など
    作用:
    ストレス緩和、ストレス耐性、強壮、鎮静、抗炎症、脳の代謝活性、アダプトゲン、賦活
    効用:
    心身の疲労回復、免疫力向上
    説明:
    エリュセロの名前でも呼ばれるシベリアンジンセンですが、いま注目を浴びているハーブの一つといえます。根に含まれているエクセロサイドという成分が、心身両面のストレスを和らげるとともにストレスへの耐性を強くするからです。旧ソビエト(ロシア)では、オリンピックや世界大会に出場するアスリートや宇宙飛行士のストレスを和らげるために飲用させていたという話が残ります。すぐれた強壮効果や脳を活性化させ集中力や記憶力を向上させるのに有効なことが分かっています。このシベリアンジンセンだけのお茶にした場合、無味無臭ですので他のハーブとブレンドして飲用します。
    禁忌・注意:
    高血圧の方は使用できません。
  • ジュニパーベリー
  • ジュニパーベリー

    和名:
    セイヨウネズ(西洋杜松)、トショウ(杜松)
    学名:
    Juniperus communis
    主要成分:
    揮発成分、フラボノイド、糖類、配糖体、タンニン、ポトフィロトキシン(抗ガン物質)、ビタミンC
    作用:
    尿路殺菌、利尿、駆風、消化促進、子宮刺激、抗リウマチ、発汗、抗菌、解毒、健胃、食欲増進、殺菌
    効用:
    泌尿器系の不調、むくみ、二日酔い、消化不良、便秘、腹痛
    説明:
    ヨーロッパや北米に広く分布する常緑高木のジュニパーの球果がジュニパーベリーです。緑色をしている果実が2年ほどかけて青紫色に変わり、色が変わってから採集します。ジュニパーベリーに強い利尿、解毒作用があることは古くから知られ1500年代には薬用酒に用いられ、その芳香が人気を呼び、やがてスピリッツ(蒸留酒)のジンとして世界的に広まりました。薬用としての歴史は古く、紀元前1550年頃のエジプトのパピルス文書にもいくつか書き残されています。お茶として飲用した時、引きしまった風味の中にほのかな甘さがただよい、すっきりしたあと味が楽しめます。 利尿、解毒効果が強く、体内に滞留している余分な水分や毒素を排出します。デトックスやむくみ、二日酔いなどの時に効果的です。痛風、リウマチに効果がありますし、脂肪の沈着を防止する働きもあります。疝痛と鼓腸を緩和し、消化を促します。また、子宮刺激作用があり、陣痛時の子宮収縮を活発にします。腹痛や便秘にも効きます。
    禁忌・注意:
    腎臓疾患で炎症がある人は注意が必要です。血糖値を変化させる可能性があるので、糖尿病を持つ人は注意が必要です。腎炎の方は使用できません。妊娠中・授乳中は禁忌。
  • ジンジャー
  • ジンジャー

    和名:
    ショウガ(生姜)
    学名:
    Zingiber officinale
    主要成分:
    ジンジャロール、ショウガオール,ビタミン、ミネラル、ポルネオール、シトラール、フェノール、アルカロイドなど
    作用:
    消化機能促進、利胆、制吐、陽性変力、消炎、鎮痛、血行促進、発汗促進、去痰、抗痙攣、駆風、殺菌、抗炎症
    効用:
    嘔気、乗り物酔い、つわり、リウマチ性関節炎、偏頭痛
    説明:
    血管を拡張し血行を良くする働きがあるので体を温め、代謝を高めます。体を温める効果が強いので発汗作用や消化促進作用があり、風邪の症状をやわらげます。血行促進の作用に優れ抗炎症作用もあることから、冷え症のほか関節炎などにも有効です。また吐き気やムカつきがあるときは消化を助けて症状を緩和します。特に、つわりによる吐き気のある時にはペパーミントとのブレンドがお薦めです。過剰摂取により胸やけのような消化器症状や、口渇、喉の傷み、鼻血、腎臓の炎症を引き起こす可能性があります。疲労回復、夏バテ解消にも効果的です。痙攣性の生理痛や月経不順にも利用されます。
    禁忌・注意:
    喉の傷み、腎臓の炎症など引き起こす可能性があるので過剰摂取は控える。
  • スカルキャップ
  • スカルキャップ

    和名:
    タツナミソウ
    学名:
    Scutellaria lateriflora
    主要成分:
    フラボノイド、苦味質、精油、タンニン、ミネラルなど
    作用:
    鎮静、催眠、強壮、神経系の回復、鎮痙、利尿
    効用:
    神経衰弱、神経過敏、不安、不眠、うつ、緊張
    説明:
    ミネラルがとても豊富で神経系の回復や強壮、鎮静に優れているハーブです。主に、神経疲労や衰弱、不安、緊張、パニック、気分の落ち込みなどに効果が期待できることから、不眠や興奮状態、鬱状態の時にも使用されます。PMSや更年期の感情の浮き沈みにも良いとされています。筋肉の痙攣や緊張にも良いとされ、偏頭痛などの頭痛の症状にも使用されることがあります。
  • スギナ
  • スギナ(ホーステール)

    和名:
    スギナ(杉菜)
    学名:
    Equisetum arvense
    主要成分:
    シリカ、アルカロイド、サポニン、フラボノイド、ミネラル、フィトステロール、タンニン
    作用:
    収斂、止血、利尿、抗炎症、代謝促進、抗悪液質、創傷治癒
    効用:
    膀胱炎、尿道炎、腎砂・尿砂、浮腫、外傷、骨粗鬆症、湿疹、ニキビ、傷んだ髪、腎結石
    説明:
    シリカ(二酸化ケイ素)が含まれていることから体内にある傷や傷跡の修復を促進させる働きがあります。またカルシウムも含まれているので骨租しょう症の予防も期待できます。泌尿器系の不調にも役立つとされ、利尿作用があることから感染症による膀胱炎や尿道炎、前立腺肥大症の予防・改善の効果も期待できます。ケイ素(シリカ)という成分を取り入れられることが特徴的なハーブです。ケイ素は石英として固形で存在することが多いですが、一部は植物の中に非結晶性のシリカやケイ酸塩として取り込まれます。
    禁忌・注意:
    腎臓機能不全や心臓不全による浮腫の場合の使用は避けてください。
  • ステビア
  • ステビア

    和名:
    アマハステビア
    学名:
    Stevia rebaudiana
    主要成分:
    テルペン配糖体など
    作用:
    健胃、抗酸化、血圧降下、強壮
    効用:
    ノーカロリーの甘味料として。肥満、糖尿病
    説明:
    ステビアはパラグアイの先住民によって「聖なる草」として崇められてきた植物です。日本では主にダイエット甘味料として知られている天然の甘味料です。葉に含まれるステビオサイドが甘さの元で、とても低カロリーで糖尿病食にも用いられてます。砂糖の300倍の甘さがあると言われていて、甘味料としても使用されています。また、抗酸化作用は緑茶の約5倍もあるといわれています。高血圧や胃の調子を整えたり、精神疲労の強壮剤として用いられることがあります。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーの方は注意が必要です。
  • ストロベリーリーフ
  • ストロベリーリーフ

    和名:
    エゾヘビイチゴ(蝦夷蛇苺)
    学名:
    Fragaria vesca
    主要成分:
    クエン酸、粘液質、ペクチン、サリチル酸塩、ビタミン、ミネラル(鉄、カルシウム、リン)、精油
    作用:
    健胃、収斂、利尿、浄化、強壮
    効用:
    貧血を改善し、腎臓や肝臓の強化に。下痢、痛風、消化器系の不調、むくみ
    説明:
    ワイルドストロベリーとも呼ばれ、一般的なイチゴよりも小さな実をつけます。胃の調子を整える効果が強く、胃炎の緩和や下痢のときに効果的です。内臓全体に穏やかに働き、食欲のないときなどにもお薦めです。タンニンとビタミンCは泌尿器、消化器の不調は貧血や神経性の下痢に効果的です。また鉄分や他のミネラルが豊富なことから貧血の予防や腎機能を向上させ、リウマチ、関節炎、痛風の症状を 緩和します。体を冷やす作用があるので、熱がある風邪の引きはじめに飲むと効果的です。
    禁忌・注意:
    ストロベリー果実にアレルギーを持っている方は注意が必要です。
  • スペアミント
  • スペアミント

    和名:
    ミドリハッカ、オランダハッカ
    学名:
    Mentha spicata
    主要成分:
    精油、フラボノイド、タンニン、フェノール酸など
    作用:
    消化促進、免疫賦活、リフレッシュ、健胃、鎮痙
    効用:
    乗り物酔い、消化不良、イライラ、風邪の初期症状に
    説明:
    大人より子供に使うことが多く風邪の初期症状や鼻水・鼻づまり、咳、熱や消化不良、胃痛、お腹の張り、吐き気、頭痛に利用されます。鎮静作用がある為、イライラやストレスなどの感情を和らげ、気持ちを穏やかにする効果が期待できます。また集中できないときや、リフレッシュしたいときにも最適です。消化を助ける働きがあり便秘の改善や、腸内に溜まったガスを減らす働きがあるとされています。 うがいをすることで口内の腫れを鎮静し、口臭予防にも効果が期待できます。
    禁忌・注意:
    妊娠中の多量使用は避けてください。
  • セイボリーウィンター
  • セイボリーウィンター

    和名:
    ヤマキダチハッカ
    学名:
    Satureja montana
    主要成分:
    カルバクロール、パラシメン、α-テルピネン、リモネン、リナロール、α-テルピネオール、テルピネン-4-オールなど
    作用:
    消化促進、抗鼓腸、抗感染症、免疫系賦活、駆風
    効用:
    心身の衰え、精神不安、判断力の低下、食欲不振、消化不良、ガスの排出
    説明:
    発汗を促し消化管の機能改善やのどの痛みにも効果的です。強壮効果、消化不良、胃痙攣、神経性の筋収縮に対して効果が期待できます。駆風作用によって鼓腸を改善し、ガスの排出を促してくれます。香りが強く辛みもあるので、肉料理のくさみ消しや、すべての豆料理に合います。
  • セージ
  • セージ

    和名:
    ヤクヨウサルビア(薬用サルビア)
    学名:
    Salvia officinalis
    主要成分:
    精油(ツヨシ、シオネール、カンファーほか)、フラボノイド、縮合タンニン、ホルモン様物質
    作用:
    抗菌、収斂、内分泌調整、抗真菌、抗ウイルス、収斂、制汗、母乳分泌抑制、消毒、駆風、抗痙攣
    効用:
    口腔・咽頭の炎症、口内炎、歯肉炎、更年期や心身症の発汗異常、寝汗
    説明:
    園芸植物として人気の高いサルビアの仲間で、薬理作用のある種がセージとして分類されます。古代ローマ時代から広く利用されてきた薬用殖物になります。写真はコモンセージ(ガーデンセージ)ですが、セージには多くの変種がありさまざまな利用法があるほか、観賞用としても栽培されます。収斂作用により、月経過多、多汗、母乳の分泌抑制に効果的とされています。抗菌作用、抗真菌作用も優れ、口腔内の炎症や風邪による喉の腫れや痛みにも効果的です。葉に芳香のあるいくつかの精油成分や有効成分を含みます。抗菌作用が強いことから咽頭炎、歯肉炎、口内炎など口腔粘膜の抗炎症に使用します。ホルモンの分泌調整作用がありますので、異常発汗、ほてり、イライラをはじめとした更年期の諸症状に用いると症状緩和に役立ちます。
    禁忌・注意:
    妊娠・授乳中の使用は控える。
  • セントジョーンズワート
  • セントジョーンズワート

    和名:
    セイヨウオトギリソウ(西洋弟切草)
    学名:
    Hypericum perforatum
    主要成分:
    ジアンスロン類(ヒペリシン、ソイドヒペリシンなど)、フラボノイド配糖体(ルチン、クエルセチン)、タンニン、ハイバーフォリン、精油
    作用:
    抗うつ、精神安定、消炎、鎮痛、収斂、鎮静、止血、創傷治癒、鎮痛
    効用:
    軽度~中度のうつ病、筋肉痛、単純ヘルペス、精神疲労、季節性感情障害、PMS、創傷、火傷、強肝、利胆
    説明:
    昔から創傷を治癒する力があり、中でも夏至の日(聖ヨハネの日)に収穫するととりわけ質の良いものがとれると伝承されてきたハーブです。近年になって科学的な考察が進み、その主要成分に抗うつ作用のあることが実証され、季節性感情障害、生理期・更年期あるいは産後などに起こる抑うつに活用されています。うつの原因とも言われる脳内のセロトニンの濃度を高めてくれ、不安や悲しみを和らげ、明るい気持ちにしてくれます。暗く落ち込んだ気持ちを明るくすることから「サンシャイン サプリメント」の別名があるほどで、医薬品の原材料にも活用されています。
    禁忌・注意:
    薬剤との併用に注意が必要です。特にインジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心剤)、シクロスポリン(免疫抑制剤)、デオフィリン(気管支拡張剤)、ワルファリン(血液凝固防止剤)、経口避妊薬などの製剤との併用は避けてください。妊娠中の方の飲用も避けてください。
  • ソーパルメット
  • ソーパルメット

    和名:
    ノコギリヤシ
    学名:
    Serenoa repens
    主要成分:
    フィトステロール、遊離脂肪酸(オレイン酸、リノール酸)、精油、フラボノイド
    作用:
    酵素阻害、消炎、利尿、抗菌
    効用:
    良性前立腺肥大、排尿障害、過敏膀胱、男性生殖器へのホルモン的作用、良性の前立腺肥大を低下
    説明:
    北アメリカに自生し、ヨーロッパでは薬用にされています。風邪や気管支炎による咳を抑える働があります。近年では前立腺炎や前立腺肥大に使用される注目されているハーブです。また膀胱炎、睾丸炎、卵管炎といった炎症にも使われたりします。和名の「ノコギリヤシ」で日本でも健康食品として薬局などで販売されています。
    禁忌・注意:
    進行してる良性前立腺肥大症で残尿量のひどい場合は禁忌。強いホルモン作用があるため、妊娠中、授乳時は注意が必要です。胃腸障害を引き起こす可能性がある為、一度の大量摂取はさけてください。
  • ターメリック
  • ターメリック

    和名:
    ウコン(鬱金)
    学名:
    Curcuma longa
    主要成分:
    クルクミン、ビタミン類、精油
    作用:
    脂質低下、胃保護、抗酸化、消炎、強肝、利胆
    効用:
    食欲不振、鼓腸、ガスなどの消化障害、リウマチ性関節炎の症状緩和、消化不良、飲みすぎ、皮膚炎、リウマチ、関節炎、潰瘍
    説明:
    カレー粉の黄色はターメリックの色素成分のクルクミンです。クルクミンという成分が肝臓の働きを強める為、お酒を飲む人に最適です。クルクミンは肝臓だけでなく、胆のうの機能も促進し、血中コレステロール値の調整、アルコール肝炎の予防、抗ガンといった作用が期待され研究が進んでいます。冷え性やのぼせ、不定愁訴の改善にも役立ちます。消化力を高め、内細菌を改善する働きもあり、胃や胆のうを丈夫にするのに役立ちます。消炎作用が関節炎、関節リウマチ、関節のこわばりなどに利用されます。抗酸化作用もあり、老化防止やアンチエイジングの効果も期待できます。消炎作用があるので、皮膚炎、潰瘍、リウマチ、関節炎にも利用されています。欧米では消化不良や下痢にとどまらず、クローン病や潰瘍性大腸炎など炎症性腸疾患にもターメリックを使用しています。
    禁忌・注意:
    胆嚢疾患、潰瘍、胆道閉塞の方は使用しないで下さい。長期の大量使用、妊活中の方、若年性脱毛症の方の使用も注意が必要です。
  • タイム
  • タイム

    和名:
    タチジャコウソウ(立麝香草)
    学名:
    Thymus vulgaris
    主要成分:
    精油(チモール、カルバクロール、リナロール)、フラボノイド、サポニン、タンニン
    作用:
    抗菌、鎮痙、去痰、気管支鎮痙、殺菌
    効用:
    気管支炎、百日咳、上気道カタル、消化不良、口臭、水虫
    説明:
    タイムは抗菌作用に優れ、特に呼吸器系の不調に効果的とされています。成分のサポニンが痰を取り除きます。咳を抑えるとともに気管中の粘液の排出してくれる為、気管支炎や喘息にも有効です。殺菌作用もあるので風邪やインフルエンザなどの感染症にもいいと言われています。抗菌作用が強いことから咽頭炎、歯肉炎、口内炎など口腔粘膜の抗炎症に使用したり、膀胱炎の泌尿器系の感染症にも使用できます。ホルモンの分泌調整作用がありますので、異常発汗、ほてり、イライラをはじめとした更年期の諸症状に用いると症状緩和に役立ちます。 肌には水虫や傷の消毒にも有効です。マウスウォッシュとして使用すると、口臭予防が期待できます。食欲増進、強壮、鎮痙作用があるので、消化を助け、神経性の異常な胃収縮をを鎮めガスを排出し腸内発酵を防いでくれます。葉に芳香のあるいくつかの精油成分や有効成分を含みます。葉の収穫は、開花の始まる時期の午前中に、茎の上部を刈り取るか、葉だけを摘み取って乾燥させて使います。イギリスなどでは、家庭の庭に必ずといってよいほど栽培されていて、ハーブティーや料理に利用されているのを見かけます。
    禁忌・注意:
    子宮刺激作用があるので、妊娠中は薬理量のタイムやタイムオイルを使用しないこと。
  • ダンデリオンルート
  • ダンデリオンルート

    和名:
    セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
    学名:
    Taraxacum officinale
    主要成分:
    タラキサシン、イヌリン、フィトステロール(タラキサステロール)、フェノール酸(カフェ酸)、ミネラル(カリウム、カルシウム)
    作用:
    強肝、胆汁分泌促進、利尿、緩下、抗リウマチ、消化促進、解毒、血液浄化、利胆、浄血、催乳、健胃、強肝
    効用:
    軽度の消化障害の治療、肝臓の消化と代謝機能のサポートに用いる。胆のうの不調、便秘、消化不良、リウマチ、肌荒れ、ニキビ
    説明:
    日本でも健胃、緩下、催乳、利胆として昔から利用されてきました。鉄分をはじめ多くのミネラルや多量のビタミン類(A、C)を含み、貧血や肝臓、胆のうの機能を高めることでも知られます。カリウムが豊富な葉はむくみや泌尿器の感染症に使用します。利尿効果が強いので血圧を下げたり、むくみの解消に使われたり、にきびや湿疹の治療にも用いられます。強壮剤として毒素排泄や体質改善に効果的で、特に強肝作用に優れています。腸内環境を整えてくれので、消化不良・便秘改善にも役立ちます。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーのある方は使用できません。
  • チェストベリー
  • チェストベリー

    和名:
    セイヨウニンジンボク(西洋人参木)
    学名:
    Vitex agnus castus
    主要成分:
    イリドイド配糖体(アウクビン、アグヌシド)、フラボノイド(カスティシン)、フラボノイド配糖体(ビテキシン)精油など
    作用:
    プロラクチン分泌抑制、ホルモン調整、生殖器系の強壮
    効用:
    生理痛、PMS、生理不順
    説明:
    植物としての名はチェストツリー(chaste tree)で、夏の終わりに写真のような青紫の花を枝先にたくさんつけます。そして、秋から初冬にかけて実をつけ、ゆっくりと熟してきます。花にも実にも独特の香りがあります。メディカルハーブとしては、ベリー(果実)を使います。チェストツリーとは「処女の木」という意味になるそうですが、乳房圧痛をはじめとする月経前症候群(PMS)の症状緩和や更年期障害、月経不順、不正出血などに用いられます。脳下垂体からのプロラクチン分泌を抑制する物質を含みますので、このホルモンの分泌を抑えることで、乳腺炎やPMSを緩和します。ホルモンの分泌調整に働きかけますので、効果を実感するのに数ヵ月を要する場合もあります。ピルの服用をやめた後、自然な排卵を促すためにも使われます。更年期や月経期のうつや感情の波といった心理的な部分にも作用します。
    禁忌・注意:
    ホルモン変動に関わってきますので、妊婦や子どもには用いません。
  • ディル
  • ディル

    和名:
    イノンド(蒔蘿)
    学名:
    Anethum graveolens
    主要成分:
    キサントン配糖体
    作用:
    駆風、緩下、解熱解毒、利尿
    効用:
    軽度の消化障害、口臭の緩和、弱い爪、腸内ガス、胃腸の不調
    説明:
    種子が刺激的なことから学名がきています。ディルは「なだめる、なめらか」といった意味のゲルマン語が由来と言われ、鎮静作用があるハーブとして飲まれています。味はクセがなく舌にピリッとしたスパイシーさが伝わり、さっぱりとしています。鎮静効果とともに、胃腸の調子を整える働きがあり、お腹がもたれて寝付けない時などには最適です。幼児が泣き止まないときの特効薬して、また授乳期の母親が飲むと母乳の出が良くなります。弱い爪に栄養を与えてくれる効果もあるので、煮出し、ネイルオイルやハンドバスに応用することができます。
    禁忌・注意:
    妊娠中は使用しません。
  • デビルズクロウ
  • デビルズクロウ

    和名:
    ライオンゴロシ
    学名:
    Harpagophytum procumbens
    主要成分:
    苦味イリオイドは配糖体、桂皮酸、多糖類
    作用:
    消炎、鎮痛、抗炎症、苦味強壮、胆汁分泌促進、血圧効果
    効用:
    関節炎、リウマチ、痛風、背部痛、食欲不振、軽い下痢などの消化障害時に
    説明:
    デビルズクローに含まれるハーバゴサイドには抗炎症作用や鎮痛作用があるため関節痛やリウマチなどに効果が期待でき、運動器官の退行性疾患に適用しておりリウマチ性疾患や高脂血症を伴う高齢者に良いとされています。フラボノイドも含まれているため、抗酸化作用によるアンチエイジング効果や生活習慣病の予防にも役立ちます。消化促進作用もあり、胃腸障害の緩和や胃健効果が期待できます。
    禁忌・注意:
    胃・十二指腸などの潰瘍、胃炎、胃酸過多、妊娠、授乳中、胆石を患っている方は医師の指導が必要。
  • ネトル
  • ネトル

    和名:
    セイヨウイラクサ(西洋刺草)
    学名:
    Uritica dioica
    主要成分:
    フラボノイド(クエルセチン)、フラボノイド配糖体(ルチン)、クロロフィル、フィトステロール(β-シトステロールなど)、βカロチン、ビタミンC、葉酸、ミネラル(ケイ酸、カルシウム、カリウム、鉄)
    作用:
    利尿、浄血、消化促進、収斂、強壮効果、滋養、止血、母乳分泌促進、壊血病の予防
    効用:
    湿疹・かぶれ、火傷、肌荒れ、アトピー、リウマチ、花粉症、痛風、尿道炎、抜け毛
    説明:
    ネトルはビタミン、ミネラル類が豊富な上に、多くの薬効があります。ミネラル類は、鉄やカリウムなどを多く含み、貧血の改善に用いられてきました。カンジダ膣炎など婦人病の治療にも用いられるほか、月経時の出血量をコントロールする効果もあるといわれます。またネトルは、古くからアレルギー症の治療にも使われてきました。クロロフィルをたくさん含むため、浄血や造血作用に優れています。利尿作用にも優れ、体内の老廃物や尿酸を排出してくれます。このほか、尿酸を取り除く作用があることから、痛風や関節炎などにも使用されるほか、血糖値を下げる効能も確認されています。根は脱毛とふけを予防するコンディショナーとして、伝統的に用いられます。ネトルは、 葉や茎にヒスタミンを含む鋭いトゲがあります。うっかり素手で触ると激しい痛みがしばらくの時間残ります。しかし、乾燥させるとこのトゲは自然な形で取れ落ちてしまいますので、こういった心配はありません。
  • バードック
  • バードック

    和名:
    ゴボウ(牛蒡)
    学名:
    Arctium lappa
    主要成分:
    配糖体、フラボノイド、タンニン、揮発成分、ポリアセチレン、樹脂、粘質物、イヌリン、アルカロイド
    作用:
    体質改善、緩下、利尿、発汗、抗リウマチ、抗生物質、浄血、解毒、健胃、抗真菌、血糖値降下、抗菌
    効用:
    尿路および皮膚の感染症、にきび、真菌感染症、リウマチ性関節炎、にきび、腫れもの、便秘、高血糖
    説明:
    デトックス効果が期待できるハーブです。浄血作用が効果的なので、湿疹、腫れもの、ニキビ、じんましんなどの皮膚疾患に用いられています。お茶にすると、香ばしい風味が広がりますが味は殆どしません。抗菌、抗真菌作用を示す物質が確認されていて、尿路、皮膚の感染症やにきび、乾癬、白癬などの真菌感染症に使用します。また強い利尿、発汗作用があり体内毒素を排出するのに有効なことから、解毒、リウマチ性関節炎、坐骨神経痛、腰痛を和らげます。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギー、妊娠中は使用できません。
  • バーベイン
  • バーベイン

    和名:
    クマツヅラ(熊葛)
    学名:
    Verbena officinalis
    主要成分:
    精油(シトラール)、イリドイド配糖体(ベルベナリン)、苦味質、タンニン、アルカロイド
    作用:
    鎮痛、消炎、鎮静、発汗、神経系への強壮、消化促進、通経、催乳
    効用:
    疲れ、頭痛、不安、神経過敏
    説明:
    高さ30~80cmほどで、細いもののしっかりした茎が立ちあがり、上部で枝分かれします。葉は3つに切れ込み、枝先に細長い穂状花をつけます。花は、まばらに淡紫、ピンク色の小花をつけます。キリストの出血を止めた薬草として神聖化され、神事にも使われたそうです。 メディカルハーブとしては、開花時の全草を日陰干し乾燥して使用します。葉に消炎、鎮静、発汗などの作用があり、洗眼、うがい用にも利用されます。消化を助けることでも知られ、食物の吸収を促進します。葉の煎剤は、過食時に特に有用です。強壮作用があり神経系に対して効果があります。精神的疲労、イライラ、不安、神経過敏、不眠などの諸症状を和らげてくれます。頭痛をはじめとする疼痛にも用います。
    禁忌・注意:
    妊娠中には使用できません。
  • ハイビスカス
  • ハイビスカス

    和名:
    ロゼリ草、ローゼル草
    学名:
    Hibiscus sabdariffa
    主要成分:
    植物酸(クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸)、アントシアニン色素(ヒビスシン)、粘液質、ペクチン、ミネラル(鉄、カリウム)など
    作用:
    強肝、強壮、利尿、疲労回復、緩下、新陳代謝促進、消化機能促進、解熱
    効用:
    むくみ、二日酔い、肉体疲労、眼精疲労、食欲不振、便秘、風邪、上気道カタル、循環不良
    説明:
    疲労回復と美容に効果的なハーブです。代謝促進、強壮効果をもつ成分を含み、スポーツや仕事による肉体疲労に効果的で、豊富な植物酸やミネラルが代謝を高めてスポーツや仕事の後の疲労回復には最適です。スポーツ選手が天然の栄養補給ドリンクとして利用することがあります。その他にもむくみの解消を助けてくたり、便秘の解消、ほかにビタミンCやミネラル、アントシアニン系色素も豊富で眼精疲労、美白にも有効です。豊富なビタミンは美容に最適で、ローズヒップと混ぜると相乗効果が得られます。一般的なローズヒップティーの酸味はこのハイビスカスによるものです。
  • パインニードル(松葉茶)
  • パインニードル(松葉茶)

    和名:
    マツ
    学名:
    Pinus
    主要成分:
    葉緑素、樹脂、酵素、鉄分、ビタミンK・A・Cなど
    作用:
    強壮、抗酸化、造血、鎮痛、解毒、コレステ値低下
    効用:
    貧血の改善、便秘解消、動脈硬化の予防、リフレッシュ、疲労回復
    説明:
    クロロフィルなどの成分により、抗酸化作用がとても豊富です。その為、血管壁を強化するなどの効果が期待できる事から、心筋梗塞や動脈硬化の予防にとても良いとされています。さらに血液の浄化や余分なコレステロールの排出、赤血球を増やすことで貧血の改善などの効果もあります。血液をサラ サラにするので、抜け毛予防や育毛促進としても注目されています。
    禁忌・注意:
    松アレルギーを持つ方の使用はできません。子宮粘膜の血流も促してしまうので妊娠中は使用は避けてください。ワーファリンを服用されている方は使用できません。
  • バジル
  • バジル

    和名:
    メボウキ(目箒)
    学名:
    Ocimum basilicum
    主要成分:
    エストラゴール、サフロール
    作用:
    消化促進、殺菌、強壮、健胃、消化促進、抗菌、鎮痙、抗うつ、抗アレルギー
    効用:
    胃炎、胃酸過多、胃痙攣、イライラ
    説明:
    料理用のハーブとして広く知られているバジルの葉は、クローブに似た強く清涼なスパイシーな香味が人気です。ニンニク、トマト、ナス、そしてイタリア料理との相性がいいことから良く用いられます。メディカルハーブとしては、消化促進作用がありますので胃もたれなどの時に使用します。バジルには副腎皮質を活性化する働きがありますので、葉で作ったワインは強壮催淫効果もあります。葉には、強い殺菌作用もありますので、蚊よけ、寄生虫の駆除、蛇の咬み傷、虫の刺し傷、にきびの治療にも用いられてきました。神経系にも働きかけ、イライラや不安、不眠などに役立ちます。また、精油を吸入すると心身が爽快になり、ウイルスに感染して鈍った嗅覚が刺激されます。マッサージオイルに入れて使用すると、神経の強壮剤になり酷使された筋肉が和らぎます。
    禁忌・注意:
    妊娠中の人は使用を避けます。
  • バタフライピー
  • バタフライピー

    和名:
    チョウマメ(蝶豆)
    学名:
    Clitoria ternatea
    科名:
    マメ科
    主要成分:
    アントシアニン(デルフィニジン)、フラボノイド、たんぱく質、プリフェノール
    作用:
    抗酸化、子宮収縮
    効用:
    美肌、美白、眼精疲労回復
    説明:
    青く美しいお茶の色が変化せず持続します。アントシアニンがブルーベリーの約4.2倍あり、目の疲労回復効果が期待できます。アントシアニンの抗酸化作用によるアンチエイジング効果も高く、肌や髪にツヤを与えたり、動脈硬化やメタボなどの生活習慣病の予防などにも効果的です。
    禁忌・注意:
    妊娠中・生理中は子宮収縮作用があるため摂取は避けてください。
  • パッションフラワー
  • パッションフラワー

    和名:
    チャボトケイソウ(矮鶏時計草)
    学名:
    Passiflora incarnata
    主要成分:
    フラボノイド(アピゲニン)、フラボノイド配糖体(ビテキシン)、インドールアルカロイド(ハルマン、ハルモール)、青酸配糖体(ジノカルディン)など
    作用:
    鎮静、催眠、鎮痛、抗不安、鎮痙、血圧低下、しわ防止
    効用:
    不眠、不安症、神経緊張、精神不安、ストレス性の高血圧、ひきつけ、喘息
    説明:
    「天然の鎮静剤」といわれるほど強い鎮静作用があり、特にストレス性の不眠症には効果的です。心配事があり眠いのになかなか寝付けないという時にピッタリです。作用が穏やかなため、安心して使用することが出来ます。極度の緊張によって頭痛や筋肉のこわばりがあるときもリラックスできます。動悸を抑え、血圧を下げる効果もあります。ストレスからくる胃腸のトラブルに効果的とされています。PMSや更年期といった女性特有の不調にも有効とされています。痛みの緩和にも用いられ、生理痛や筋肉痛、頭痛などの激しい痛みにも利用できます。
    禁忌・注意:
    アルカロイドによる子宮刺激作用があるので妊娠中の方は使用を避けて下さい。眠気を引き起こす可能性があるので、車の運転や機械の操縦前の使用には注意してください。
  • はと麦茶
  • はと麦茶

    和名:
    ハトムギ(鳩麦)
    学名:
    Coix lacryma-jobi var. ma-yuen
    主要成分:
    コイキセノリド、グリセリド、コイキサンA、B、ビタミンB1、B2、鉄、グルタミン酸、ロイジン、バリン、チロシン
    作用:
    利尿、消炎、鎮痛、排膿、血糖値効果、強壮、筋弛緩
    効用:
    リウマチ痛、腎臓の働きを促進、水分代謝を改善しむくみ解消
    説明:
    肌の細胞の代謝を高めて新陳代謝を促します。イボ取り効果で有名なはと麦は、イボの原因となるウイルスを体外に排出します。アトピーやニキビの改善にも効果的です。食物繊維も豊富で、腸の働きや環境を整え、便秘対策やむくみ改善に役立ちます。
    禁忌・注意:
    妊娠中の過剰摂取は避けてください。
  • ハニーブッシュ
  • ハニーブッシュ

    和名:
    メリアンサスマヨール
    学名:
    Cyclopia intermedia
    主要成分:
    イソフラボン、クーメスタン、フラボン、桂皮酸、非フェノール代謝物、キサントン
    作用:
    抗酸化、抗炎症、抗腫瘍、抗菌
    効用:
    カタル症状軽減、更年期障害の症状緩和、骨粗しょう症や心臓疾患の予防、脂肪燃焼
    説明:
    免疫力をあげることから、風邪予防やアレルギーの抑制に効果が期待されています。アレルギーのカタル症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)を軽減してくれます。抗炎症作用もある事から気管支炎などの炎症や咳を抑えたり、去痰の効果もあります。エストロゲン(女性ホルモン)のような働きをする植物性エストロゲンを含んでいるので更年期の症状改善にも役立ちます。成分のピニトールには血糖値を下げる働きのインスリンのような効果もある事が研究で判明しました。さらに最近では、腫瘍の成長を90%抑えたとも報告されました。高い抗酸化作用は細胞のダメージを抑えることから、ガン予防にも注目されているハーブです。
  • バレリアン
  • バレリアン

    和名:
    セイヨウカノコソウ(西洋鹿の子草・西洋纈草)
    学名:
    Valeriana Officinalis
    主要成分:
    精油、バレポトリエイト、アルカロイド、イリドイド類、コリン、タンニンなど
    作用:
    鎮静、催眠、鎮痙、血圧降下、鎮痛、精神安定、リラックス
    効用:
    神経性の就眠障害、神経興奮、消化器系の神経性、痙攣性痛風
    説明:
    夏に白っぽいピンク色の花が咲き、1.5mほどに生長します。複葉は新鮮なエンドウ豆のにおいがします。ジャコウの香りのする根は、皮をむいて乾燥させます。乾燥根は優れた鎮静作用があり、精神の安定に働きかけます。これが「天然の鎮静剤」とも呼ばれる由縁です。鎮静作用に優れているため不眠症に役立てられています。鎮静効果は、摂取開始後、数週間で最も効果が現れます。ストレスが原因の偏頭痛や更年期障害に役立ちます。筋肉の緊張を和らげるため肩こりや緊張からくる腹痛や胃の痛み、イライラ、神経過敏にも有効です。ストレス性の高血圧や動悸にも使用されます。不眠や筋肉の痙攣、胃痙攣、過敏性腸症候群の症状も和らげます。外用として傷口や潰瘍、湿疹の局所的な治療にも用いられます。
    禁忌・注意:
    鎮静作用があるので、運転や機械の操縦の直前の使用は控えるべきとされています。アルコールや催眠鎮静剤、鎮静性サプリメントなどとの併用は避けなければいけません。
  • ヒース
  • ヒース

    和名:
    ギョウリュウモドキ
    学名:
    Calluna vulgaris
    主要成分:
    ヒドロキノン配糖体(アルブチン、メチルアルブチン)、フラボノイド、タンニン、ミネラル
    作用:
    収斂、利尿、殺菌、鎮静、尿路消毒、抗菌、美白
    効用:
    色素沈着、泌尿器感染症、良性前立腺肥大による排尿障害、結石予防、リウマチ、関節炎、痛風
    説明:
    生長の遅い常緑樹で、明るいピンク色で釣鐘形の花をつけ、別名・ヘザーともいいます。花からヘザーハニーや緑色と黄色染料も採れます。花の部分にはミネラルが豊富で、美白成分のアルブチンも多量に含みます。アルブチンは紫外線によるメラニン色素を合成するチロシナーゼに直接作用し、メラニンの合成を防ぎます。ですから、日焼けからくるシミを取ったり、予防したりします。シミ・ソバカス・ニキビなどによく、美白効果・美肌効果が期待できます。またアルブチンは利尿、尿路殺菌作用にも優れていることから腎臓と尿路の感染症の治療に使用されます。さらに、全身の強壮に用いるほか、チンキやヘザー水を入れた風呂はリウマチ痛を和らげる働きがあります。殺菌力も強いことから、ニキビの治療にも用います。内用しても、化粧水などにして外用しても使えます。余分な尿酸を取り除き、リウマチ・痛風・腎臓の機能を改善させる効果もあります。
  • ヒソップ
  • ヒソップ

    和名:
    ヤナギハッカ(柳薄荷)
    学名:
    Hyssopus officinalis
    主要成分:
    フラボノイド、タンニン、精油、配糖体、苦味質など
    作用:
    抗菌、抗ウイルス、去痰、刺激、発汗、駆風、抗カタル
    効用:
    気管支炎、喘息、風邪、リウマチ
    説明:
    かすかに甘い香りがして、クセがなく後味はさわやかです。気管支系、消化器系のほかリウマチ疾患にも用いられてきました。呼吸器系の粘膜を強化し喉の痛み、鼻づまり、咳などをやわらげたり、痰がからむときも効果的です。痰、喘息、ウイルス性の風邪に効果的です。消化不良でお腹が張っている時にもお薦めです。発汗作用があるので、風邪のひきはじめの発熱時にも効果的です。
    禁忌・注意:
    授乳中は注意必要です。妊娠中の方は摂取しないようにしてください。
  • ビルベリー
  • ビルベリー

    和名:
    セイヨウスノキ(西洋酸の木)、コケモモ(苔桃)の実
    学名:
    Vaccinium myrtillus
    主要成分:
    カテキン型タンニン、アントシアニン、フラボノイド、ペクチンなど
    作用:
    抗酸化、抗炎症、血管保護、脂質低下、粘膜刺激、通経、収斂、止瀉、視覚機能向上、毛細血管保護、血糖値降下、収斂、強壮、殺菌
    効用:
    視力の改善、老人性黄斑変性、暗視能力の改善、眼精疲労、下痢、口腔粘膜の炎症、糖尿病性網膜症、老人性白内障
    説明:
    ブルーベリーより小粒で殆どが野生種になります。アントシアニンがブルーベリーの約3倍あり視覚機能回復効果がとても高いのが特徴です。目の網膜にはロドブシンという色素があり、視力に大事な働きをしていますが、毎日消費されるため再合成されなければなりません。ビルベリーの果実に含まれるアントシアニンがロドブシンの再生を増加させ、網膜の毛細血管を強くします。疲れ目、夜盲症、視力回復に効果があります。アントシアニンは他にも足のだるさ、静脈瘤、痔、毛細血管脆弱症にも有効とされています。血液循環を改善する働きもあるため、動脈硬化の予防、末梢血管のトラブルにも効果的と言われています。殺菌作用と収斂作用があり、ヨーロッパでは中世の時代から下痢や赤痢に使用されてきました。
  • フィーバーフュー
  • フィーバーフュー

    和名:
    ナツシロギク(夏白菊)
    学名:
    Tanacetum parthenium
    主要成分:
    セスキテルペン、ラクトン、揮発成分、ピレスリン、タンニン
    作用:
    抗炎、血管緩和、消化促進、弛緩、月経促進、駆風、解熱、消炎、鎮痛、子宮刺激、健胃、弛緩、血管拡張、抗血栓
    効用:
    偏頭痛、リウマチ、関節炎などの疼痛、生理痛
    説明:
    高さ30~80cmで、細いキク状の茎葉をもちます。根元から何本も花茎を立ち上げ、上部でよく枝分かれしカモミールに似た小花を枝先につけます。名前の由来にはいくつかの説がありますが、fever(熱)をfew(少ない)状態にするもの、という説が有力のようです。名前が示すように解熱効果が高く、古代から薬用に用いられてきました。解熱効果もそうですが、フィバーフューは頭痛や耳鳴りに高い効果が知られ、医学界でも認められていています。例えば、フィバーフューのチンキを作っておき、脳血管の収縮を伴うような片頭痛が始まったとき、30分おきに5~10滴ずつ服用します。慢性関節リウマチの急性期には、1日3回、最高2mlまで、他のハーブを加えて用います。生理痛や月経不順、神経系の強化、消化促進、肝臓機能の促進にも用いられます。出産後の胎盤の排出や月経不順の改善にも効果が期待できます。「天然の抗ヒスタミン剤」とも言われ、花粉症や喘息等の症状の緩和にも良いとされています。
    禁忌・注意:
    幼児、キク科アレルギーは避ける。、妊娠中の飲用は控える。抗凝固剤との併用は避ける。稀に「ポスト・フィーバーフュー症候群」を引き起こす可能性があるため、長期飲用は避ける。
  • フェヌグリーク
  • フェヌグリーク

    和名:
    コロハ(胡廬巴)
    学名:
    Trigonella foenum-graecum
    主要成分:
    粘液質(ガラクトマンナン)、ステロイドサポニン、フィトステロール、ピリジン型アルカロイド(トリゴネリン)、精油、アミノ酸(リジン、トリプトファン)、食物繊維、油脂など
    作用:
    去痰、抗カタル、催乳、血糖値降下、緩下、子宮刺激、滋養強壮、代謝調節、粘滑
    効用:
    食欲不振、便秘などの軽い消化障害、高血糖、高コレステロール血症、催乳皮膚の炎症
    説明:
    胃の痛み、消化不良、食欲不振に効果が期待できるハーブです。他にも痛風やリウマチ、関節炎、月経痛にも有効とされています。また女性ホルモンのバランスを整える働きもあり、女性特有の悩みを改善するとされています。血糖値やコレステロールや中性脂肪を下げる働きもあることから、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病の予防に効果的です。子宮の機能を高めたり、月経痛を抑える働きも期待できます。近年、血糖値やコレステロール値を下げる働きがあることも分かってきました。
    禁忌・注意:
    妊娠中は使用できません。糖尿病の方は医師に相談の上、ご使用ください。
  • フェンネル
  • フェンネル

    和名:
    ウイキョウ(茴香)
    学名:
    Foeniculum vulgare
    主要成分:
    揮発成分、必須脂肪酸、フラボノイド、ビタミン、ミネラル
    作用:
    駆風、循環刺激、抗炎症、乳汁分泌促進、去痰、利尿、消化促進
    効用:
    軽度の消化障害、過敏性腸症候群、月経痛、咳、風邪、疝痛
    説明:
    体内の水分代謝をよくする利尿作用があることから、むくみを取り除くにはお薦めしたいハーブです。消化にとても良いハーブで食べ過ぎや飲み過ぎによる消化不良の改善が期待できます。胃や腸内ガス、疝痛などの改善のも効果的と言われています。食欲を抑えるとともに便秘を改善する効果もありダイエットに向いてます。鎮痙作用と去痰作用により、呼吸器系にも働きかけ鼻水や咳などの症状を緩和させてくれます。母乳の出を良くする効果も期待できます。
    禁忌・注意:
    妊娠中の使用はお控えください。
  • ペパーミント
  • ペパーミント

    和名:
    セイヨウハッカ(西洋薄荷)
    学名:
    Mentha piperita
    主要成分:
    メンソール、タンニン、フラボノイド、トコフェロール、コリン、苦味成分
    作用:
    賦活、鎮痙、駆風、利胆、抗菌
    効用:
    食欲不振、吐き気、胃痙攣、鼓腸、過敏性腸症候群、腹部膨張感、消化不良、下痢、便秘、集中力欠如、口腔粘膜炎症、上気道カタル、筋肉痛、神経痛、胸やけ
    説明:
    メントール成分が胃壁を刺激し腸内のガスを減らして消化を促進する強い効果があり、腹痛や胃痛を抑えます。食べ過ぎや消化不良による胸やけ、吐き気にも効果があります。コーヒーの飲みすぎにもペパーミントを飲むと胃の調子が改善されます。つわりや乗り物酔いにも効果的です。強壮、殺菌、鎮静鎮咳作用のほか不眠症状にも効果的です。中枢神経を刺激するため、脳の働きを活性化する作用があります。優れた発汗作用があり、熱を覚ます効果があるので発熱時には身体の熱も冷ましてくれます。ペパーミントの精油成分には、大腸菌などに対して効果が期待できる抗菌作用があり、消化不良や吐き気に最適です。アレルギー症状を抑える作用があるとされ花粉症の改善に効果的です。
    禁忌・注意:
    胃食道逆流、胃腸の潰瘍、胃腸に炎症のある人は使用に注意が必要です。胆石の方には使用できません。
  • ホーリーバジル
  • ホーリーバジル

    和名:
    カミメボウキ
    学名:
    Ocimum tenuiflorum
    主要成分:
    オイゲノール、カリオフィレン、ウルソール酸、ノール酸、ロスマリン酸、カルバクロール、リナロール、アビゲニン・ルデオリンなど
    作用:
    抗菌、消臭、子宮収縮、強壮、鎮静、抗酸化、抗不安、血圧降下、抗ウイルス、抗炎症
    効用:
    美容、生活習慣病、インフルエンザ、風邪予防、頭痛、呼吸器疾患、肝機能低下、胃炎、むくみ、冷え性、アンチエイジング、歯痛、腹痛、がん細胞の抑制、アレルギー症状の改善
    説明:
    トゥルシーと呼ばれ万能薬として知られるハーブです。様々な身体の不調や根本的な体質の改善が期待できます。アンチエイジングの抗酸化作用、精神の安定やストレスの軽減、免疫力を高めるなどの効果が期待できます。他にも、気管支炎、血行不良、便秘、皮膚病、生理痛やPMSなど多く症状にも有効とされています。子宮を収縮させる効果があるので生理を促したり、陣痛を促進する作用があるとされています。
    禁忌・注意:
    子宮収縮作用があるので、妊娠中の方は注意が必要です。
  • ホーソンベリー
  • ホーソンベリー

    和名:
    セイヨウサンザシ
    学名:
    Crataegus oxyacantha
    主要成分:
    フラボノイド配糖体、プロシアニジン、サポニン、タンニン、ミネラル
    作用:
    末梢血管弛緩、強心、収斂、降圧、鎮静、鎮頸、心筋の血行促進、血管拡張、鎮痙、利尿
    効用:
    心臓の機能低下、動悸、息切れ、心臓の痛み、高血圧、低血圧、不整脈
    説明:
    ヨーロッパ、アフリカ北部などに分布する落葉低木で、樹高は3~5mほどになり多数の鋭い棘を持っています。非常に価値のある薬用ハーブで、中世以来、多くの症状の治療に用いられてきました収斂薬として評価が高く、伝統的に下痢、過多月経、棘を抜く時などに使用されていたということです。100年ほど前に強心作用が発見され、今日では心臓疾患の治療によく用いられます。複雑な化学物質を含有し、それらが組み合わさって心臓機能を改善することが分かっているようです。冠状動脈の循環を改善し狭心症を防ぎ、血圧を正常化します。ジゴキシン(ジギタリス配糖体)などとは違い、心リズム障害のリスクを高めることはありません。効果発現までに4~12週間を要することがあります。
    禁忌・注意:
    子供の使用は避ける。
  • ホップ
  • ホップ

    和名:
    セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草)
    学名:
    Humulus lupulus
    主要成分:
    メチルプテノール、キサントフモール、イソキサンフモール、8-プレニルナリンゲニン、ホップフラボノール
    作用:
    鎮静、消化促進、食欲増進、エストロゲン様、利尿
    効用:
    消化、神経過敏、不眠症、更年期障害、食欲増進、更年期障害の改善、Ⅱ型糖尿病のインスリン感受性の改善、花粉症状の緩和
    説明:
    雌雄異株の蔓性植物で、蔓の高さは7~12mになります。雌株に毬花(まりはな)と呼ばれる松かさに似た花をつけます。雌花の苞葉の基部にあるホップ腺が、ビールの苦味や香りづけに利用されます。苦味成分には、唾液や消化液の分泌促進作用があり食欲や消化が促進されます。歯痛や神経痛の緩和などの効果も期待できます。鎮静効果も強く、神経の緊張を和らげるのに役立ちます。落ち着かないなどの不安や緊張やイライラの時に使用します。尿酸を排出する強い利尿作用もあります。最近の研究では、ホップの成分にある8-プレニルナリンゲニンという重要な化合物がホルモンの働きに影響を及ぼすらしいという研究報告があります。この報告から更年期障害の症状であるホットフラッシュや寝汗、不眠などの症状が緩和されたという結果がでています。男性には性的興奮の抑制作用があります。生のホップは、過度の傾眠状態の原因ともなりますので、乾燥したものを使用します。
    禁忌・注意:
    アルコール、催眠鎮静剤、鎮静性サプリメントなどとの併用には注意が必要です。中枢神経系に弱い抑制作用を及ぼすので、うつ病には用いないこと。エストロゲン依存症腫瘍やホルモン療法を使用中の方も使用は避ける。妊娠中は注意が必要。
  • ホワイトウィロウ
  • ホワイトウィロウ

    和名:
    セイヨウシロヤナギ
    学名:
    Salix alba
    主要成分:
    フェノール配糖体、フラボノイド、タンニン、カルコン
    作用:
    鎮痛、解熱、消炎、抗炎症、抗酸化、抗ウィルス
    効用:
    血中コレステロールの低下、血糖値の低減、アトピー性皮膚炎のかゆみ軽減、下痢の緩和、老化の予防、口臭の軽減、動脈硬化の予防、胃潰瘍予防
    説明:
    ホワイトウィロウには有効成分サリシンがあり鎮痛効果を持つ物質です。『天然の鎮痛剤』とも呼ばれることから、頭痛やリウマチ、関節炎などに用いられてきました。樹皮からは「サリシン」が分離され解熱鎮痛薬として使用される「アスピリン」が作られました。解熱や消炎作用もあり、インフルエンザや風邪などの諸症状にも効果が期待できます。
    禁忌・注意:
    サリチル酸塩に対する過敏症のある人は禁忌。
  • マカ
  • マカ

    和名:
    マカ
    学名:
    Lepidium meyenii
    主要成分:
    辛味成分、グルコシノレート類、イソチオシアネート類、アルカロイド、油脂、フィトステロール、アミノ酸、ビタミン、ミネラル
    作用:
    滋養強壮、生殖能の向上
    効用:
    疲労回復、気力・回復の低下、更年期の活力低下に
    説明:
    アンデス高原産のハーブで厳しい気温差や乾燥・強風・霜などの悪天候の中でも繁殖してきた強さを持っています。それに象徴されるようにマカには滋養強壮・活力を増強する成分が含まれています。男性の生殖機能に働きかけることや女性に対してもホルモンバランスの調整を行うことから不妊に悩む人々に人気が高まっています。 またミネラルや各種ビタミンを豊富に含むその栄養価の高さで、NASAの宇宙食としても取り入れられています。老若男女を問わず、心身の疲れやダルさを感じる方、食生活を改善されたい方、妊娠を望むご夫婦にお薦めのハーブです。
  • マシュマローリーフ
  • マシュマローリーフ

    和名:
    ウスベニタチアオイ(薄紅立葵)、ビロードアオイ
    学名:
    Althaea officinalis
    主要成分:
    粘液質、フラボノイド、フェノール酸
    作用:
    刺激緩和、粘膜保護緩和、抗炎症、去痰、利尿、緩下、刺激緩和、鎮咳、創傷治癒
    効用:
    皮膚・粘膜の保護(潤滑作用)、皮膚炎、火傷、口腔の炎症、乾燥した咳
    説明:
    長い花茎にビロードのような葉をつけ、夏に紫色の雄しべをつけたピンクや白色の花を束生させます。木の実のような種子や花や若い葉はサラダの材料になります。葉は野菜として利用し、根は茹でてから揚げて食べます。葉を乾燥させると下のようになります。 マローの仲間は鎮痛作用のある粘液質を含んでいますが、なかでもマシュマロ-がもっとも多く含みます。粘液質は、葉、根ともに含みます。根には天然の糖分(多糖類)を含み、健康甘味食品やお菓子にも使われました。大量に含む粘液質や多糖類が、上気道や消化管の粘膜を鎮静化させることから、上気道感染症、喘息、乾性咳、喉の痛みや胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃炎、クローン病などの消化管障害にも用います。
    禁忌・注意:
    糖類を多く含有するため、糖尿病患者には適用しません。
  • マシュマロールート
  • マシュマロールート

    和名:
    ウスベニタチアオイ(薄紅立葵)、ビロードアオイ
    学名:
    Althaea officinalis
    主要成分:
    粘質物、多糖類、アスパラギン、タンニン
    作用:
    粘膜保護作用、去痰、利尿
    効用:
    のどの痛み、乾性咳、消化管潰瘍、胃炎
    説明:
    学名はギリシア語の「アルト(癒す)」に由来し、古代エジプト時代から用いられてきました。糖質に富み、粘りが強く組織を柔らかくしてくれます。喉の痛み、乾性咳、消 化管潰瘍、胃炎などの治療に用いられます。糖類を多量に含みますので糖尿疾患のある人には用いません。
    禁忌・注意:
    糖類を多く含有するため、糖尿病患者には適用しません。
  • マレイン
  • マレイン

    和名:
    ビロードモウズイカ(毛蕊花)
    学名:
    Verbascum thapsus
    主要成分:
    粘液質(キシログルカン、アラビノガラクタン)、イリドイド配糖体(アウクビン)、サポニン(バーバスコサポニン)、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、フィトステロールなど
    作用:
    去痰、利尿、鎮静、鎮咳、創傷治癒、抗炎症
    効用:
    風邪、インフルエンザなどの上気道感染症に伴う咳や咽喉炎に用いる
    説明:
    アメリカやヨーロッパの先住民が古くから呼吸器系疾患に用いたことで知られています。鎮咳・去痰・気管支炎・喘息などの症状、それに伴う不眠などに効果が期待できます。肺と呼吸器の粘膜に働きかけ、痰を排出します。風邪の諸症状、気管支炎、喘息、花粉症にいいと言われています。近年では結核への効果が分かり注目されているハーブです。 リンパ系への浄化作用と穏やかな利尿作用もあり、リンパの腫れや関節炎にも用いられます。
    禁忌・注意:
    種子は有毒ですので使用できません。
  • マローブルー
  • マローブルー

    和名:
    ウスベニアオイ(薄紅葵)
    学名:
    Malva sylvestris
    主要成分:
    粘液質、アントシアニジン(デルフィニジンなど)、タンニン
    作用:
    皮膚・粘膜の保護(潤滑作用)、刺激緩和、軟化、鎮静、消炎
    効用:
    口腔、咽喉、胃腸、泌尿器の炎症、肌の炎症、敏感肌
    説明:
    和名でウスベニアオイと呼称しますが、日本のアオイとは別種になります。マローは古代ギリシャ・ローマ時代から食用野菜として、また消炎、鎮痛の効果が知られお茶として利用されてきました。花姿も美しいことから園芸用としても品種改良され、現在では変種も1000種に及ぶといわれています。お茶としていれますと、初めは鮮やかな青色に、時間が経つと紫色に変わり、レモン汁を3~4滴加えると、さわやかなピンク色にパーッと変わり色の変化も楽しめます。有効成分の粘液質を含むことから、潤滑作用による粘膜の保護と緩和に役立ちます。このため胃炎、胃潰瘍、尿道炎などに用いられます。また、喉や気管支の炎症にも効果があります。喉が痛むとき、咳がとまらないとき、痰がからむときに飲むと症状を楽にします。声楽家やアナウンサーなど喉をよく使う方たち、あるいはタバコの吸い過ぎが気になる方にもオススメしたいハーブです。
  • ミルクシスル
  • ミルクシスル

    和名:
    マリアアザミ、オオアザミ
    学名:
    Silybum marianum
    主要成分:
    フラボノリグナン(シリマリン)、フラボノイド、ビタミンE、フィトステロール、油脂(リノール酸、オレイン酸)など
    作用:
    胆汁分泌促進、肝細胞保護、肝細胞再生促進、鎮痛、母乳分泌、強肝、刺激、催乳、粘膜刺激感、抗うつ、抗酸化、細胞安定化、タンパク合成促進
    効用:
    肝硬変、アルコール性肝炎、脂肪肝、薬物性肝炎
    説明:
    鎮痛作用のある種実に含まれるシリマリンに、テングタケなどの毒素から肝臓を守る働きがあることが分かり、慢性肝炎、肝硬変、カドミウム中毒、アルコールや麻薬などによる肝臓の損傷を軽減するために利用されるようになりました。肝臓の保護と再生をする肝臓のためのハーブとされています。肝機能の低下が原因でおきる疲労や頭痛、肌のトラブル、うつ症状などにも有効とされています。ドイツでは種子のハーブティーは胆汁分泌の機能障害に使用されています。母乳の不足、乗り物酔い、心臓病の予防にも用いられます。
    禁忌・注意:
    キク科アレルギーをお持ちの方。
  • メドウスィート
  • メドウスィート

    和名:
    セイヨウナツユキソウ(西洋夏雪草)
    学名:
    Filipendula ulmaria
    主要成分:
    サリチル酸、フラボノイド、タンニン、クエン酸、粘質物、揮発油
    作用:
    抗炎症、抗リウマチ、利尿、発汗促進、鎮静、健胃、解熱、鎮痛、胃酸調整、収斂、消炎、殺菌
    効用:
    頭痛、腹痛、筋肉痛、関節炎、胃炎、風邪
    説明:
    エリザベス朝時代にガーデンの生垣用として人気の高かったハーブですが、当時から解熱や鎮痛にも利用されていました。1860年代にサリチル酸という抗炎症性の物質が、はじめてメドウスイートから抽出されました。それから60年後、サリチル酸を改良したアセチルサリチル酸が合成されました。このハーブは、元の学名をスビラエア・ウルマリアといい、それに因んで「奇跡の薬」はアスピリンと命名されました。夏、開花中に採集し乾燥したものを用います。冷やす作用によって炎症や発熱を抑え、消化管を保護します。アスピリンを長期連用すると胃潰瘍や胃出血を生じることがありますが、メドウスイートにはそのような副作用がなく、サリチル酸の効果が穏やかに発揮させます。胃酸過多、下痢など消化器系のトラブル時にも用います。利尿作用や殺菌作用があるため、尿道炎や膀胱炎にも最適です。
    禁忌・注意:
    サリチル酸やアスピリンに対してアレルギーのある人は使用できません。
  • ヤロウ
  • ヤロー

    和名:
    セイヨウノコギリソウ(西洋鋸草)
    学名:
    Achillea millefolium
    主要成分:
    精油、苦味アルカロイド(アキレイン)、フラボノイド(アピゲニン、ルテオリン)、タンニン、クマリン類など
    作用:
    解熱、利尿、健胃、止血
    効用:
    食欲不振、消化不良、胃アトニー、胃炎、生理痛、難治性外傷
    説明:
    小さな花が密集して咲き、鉢花や花壇に植えて楽しめるハーブです。月経周期の正常化、子宮内膜症や子宮筋腫などの症状緩和、女性生殖器の炎症にも効果的とされています。解熱、利尿、補血強化、健胃などの作用もあり、高血圧や、風邪やインフルエンザの予防に効果があるといわれています。止血作用もあるので、鼻血や月経過多にも良いとされています。小さな創傷や、すりむき傷の治療には、冷ましたティーを清潔な布に浸し、患部に15分間、1日3回適用します。
    禁忌・注意:
    子宮刺激作用がありますので妊娠中の使用は避けます。キク科アレルギーの人は注意してください。
  • ユーカリ
  • ユーカリ

    和名:
    ユーカリノキ
    学名:
    Eucalyptus globulus
    主要成分:
    揮発油、タンニン、アルデヒト、苦味、樹脂成分
    作用:
    殺菌、抗痙攣、刺激、解熱、去痰、血糖低下、駆虫、浄化、抗ウイルス
    効用:
    花粉症、インフルエンザ等の炎症(充血・鼻水)緩和な抗不安作用、鎮静剤
    説明:
    ユーカリは500を越える品種がありますが、薬理効果があるのは、このタスマニアン・ブルー・ガムとも呼ばれるユーカリプタス・グロブルスです。血液循環の促進効果もありますので、冷えや肩こりにも有効とされています。優れた抗菌、去痰作用があり、風邪や喘息、花粉症、のどの痛みや炎症、鼻づまりを和らげます。リウマチ痛、偏頭痛、筋肉痛、関せ痛などを緩和し、血糖値を下げ、糖尿病の改善にも役立ちます。
    禁忌・注意:
    妊娠中、授乳中、子供、高血圧症、てんかん症状のある人は使用しない。
  • ラズベリーリーフ
  • ラズベリーリーフ

    和名:
    ヨーロッパキイチゴ(木苺)
    学名:
    Rubus idaeus
    主要成分:
    フラガリン、タンニン、ビタミンC、ポリペプチド
    作用:
    収斂、出産準備、消化促進、強壮、抗炎症、鎮静、鎮痙、抗炎症
    効用:
    下痢、のどの痛み、口内炎症、出産時の子宮刺激、貧血、生理痛、PMS、出産準備、子宮や骨盤の筋肉強化
    説明:
    妊産婦の子宮筋、骨盤の筋肉調整や母乳の栄養価を高め分泌を促す作用があり、「出産準備のハーブティー」といわれます。予定日の2ヵ月前から飲むと子宮と骨盤まわりの筋肉を調整し、陣痛を緩和させてくれる作用があります。生理痛、月経前症候群、貧血、更年期にも有効で、幼児には下痢止めとして用いられます。収斂に優れるので、内用では下痢、赤痢、扁桃炎、風邪、インフルエンザなどに使われます。母乳の出を促す作用があります。
    禁忌・注意:
    刺激作用があるので妊娠初期の使用は出来ません。
  • ラベンダー
  • ラベンダー

    和名:
    真正ラベンダー
    学名:
    Lavendula angustifolia
    主要成分:
    ボルネオール、ゲラニオール、ラバンドゥロール、リナロール、酢酸ゲラニル、酢酸ラバンドゥリル、酢酸リナリル、シネオールなど
    作用:
    強心、強脾、駆風効果、殺菌、鎮頸、鎮痛、鎮静、消炎、血圧降下、抗うつ、胆汁分泌促進、抗ウイルス、抗痙攣、細胞成長促進、殺真菌、通経、発汗促進、瘢痕形成、鼻粘液排出
    効用:
    不安、就眠障害、神経疲労、神経性胃炎、デオドラント
    説明:
    ハーブといえばラベンダーが思いつくほど誰でもが知っていて人気が高いハーブの一つです。「香りの庭の女王」の異名を持つすばらしい香りと花色が人気のハーブです。ラベンダーの名前は、「洗う」というラテン語に由来します。古代ローマでは、公共浴場の入浴剤として使っていたほか、洗濯や衣類の芳香付けとしても使用されていたといいます。強い鎮静作用がありますので、イライラするときや不安感があるときに飲むと気持ちが鎮まり、リラックスできて不眠にも有効です。頭痛や生理痛、ストレス性の高血圧、あるいは口臭や腹痛を緩和して、お腹にガスが溜まっているときにも効果があります。不安や緊張を緩め、バランスを保たせてくれます。ストレスが原因の頭痛、めまいや不眠、消化不良や吐き気にも効果的です。
  • リコリス
  • リコリス

    和名:
    ナンキンカンゾウ(甘草)
    学名:
    Glyeyrrhiza glabra
    主要成分:
    サポニン、グリチルリチンなど配糖体、エストロゲン類似物質、クマリン、フラボノイド、ステロール、コリン、アスパラギン、揮発成分
    作用:
    抗ウイルス、抗炎症、抗関節炎、副腎皮質刺激、胆汁分泌、血中コレステロール低下、胃粘膜保護、抗アレルギー、冷却、去痰、緩下、抗潰瘍、殺菌、消炎、利尿、健胃、エストロゲン様、鎮咳、抗アレルギー、コルチコイド様、矯味
    効用:
    上気道カタル、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、咽頭痛、咳、胸やけ、胃炎
    説明:
    漢方製剤に使用されている甘草(カンゾウ=G.uralensis)と同じ仲間で、秋に採集した根の部分を使用します。甘草と書くだけあって根に含まれているグリチルリチンは、砂糖の50倍の甘味を持ちます。このグリチルリチンが、副腎皮質ホルモンなど各種ホルモンの分泌を促進する働きがあります。抗炎症作用やステロイド治療後の副腎皮質活性化作用は、この働きによるものと考えられています。リコリスは紀元前500年頃から薬として用いられ、現在でも胃潰瘍の治癒を助ける薬として薬局方に記載されています。また、強力な去痰薬としても作用します。科学的な研究によれば消炎作用や去痰作用、それに粘膜の刺激を緩和する働きが報告され、近年では抗ウィルス作用や免疫賦活作用が確認されています。消化管において粘膜保護作用を発揮し胃酸の分泌を抑え胃の粘膜を保護してくれます。そのため、胃や十二指腸などの消化性潰瘍に用いられ、胃炎や消化不良にも効果的と言われています。
    禁忌・注意:
    腎臓病や心臓病の人、抗凝血剤や血圧薬を服用している場合の摂取は要注意。妊娠中や授乳中は控える。長期間の多量摂取も控える。肝臓疾患、高血圧症、腎不全の方は禁忌。
  • リンデン
  • リンデン

    和名:
    セイヨウボダイジュ(西洋菩提樹)、セイヨウシナノキ(西洋科の木)
    学名:
    Tilia europaea
    主要成分:
    フラボノイド配糖体(ルチン、ヒベロシド、ティリロシド)、粘液質(アラビノガラクタン)、タンニン、フェノール酸(カフェ酸、クロロゲン酸)、精油(ファルネソールなど)
    作用:
    発汗、解熱、利尿、鎮静、消化促進、血圧降下、コレステロールの低減、腎機能の改善
    効用:
    不安、就眠障害、神経疲労、神経性胃炎、風邪、咳、上気道カタル、高血圧不安、不眠、動脈硬化
    説明:
    初夏に芳香のある黄緑色の小花を無数に咲かせるリンデンは、原産地のヨーロッパでは街路樹として親しまれています。和名はセイヨウボダイジュですが、東洋の菩提樹とは別の品種です。リンデンはドイツ語、英語ではライムと呼び、樹高は40mほどになります。メディカルハーブとして使用する部位は、花と苞(ほう)と小枝で、うっすらと甘味があり、上品な香りがあり他のハーブとブレンドするとよく、味を調えるハーブです。リンデンには鎮静作用があり、緊張緩和や不眠症に効果があります。神経質な人、怒りっぽい人にもおすすめのハーブです。花に含まれているビオフラボノイドという成分が血圧を下げ、動脈硬化、心筋梗塞などの予防に役立ちます。発汗を促進し、熱を下げる効果もありますので、風邪やインフルエンザに罹った時にも有効です。小枝の部位には、腎臓の機能を活性化させる効能が知られています。利尿作用や悪玉コレステロール(LDL)を減少させる効果もあります。
  • ルイボス
  • ルイボス

    和名:
    ありません
    学名:
    Aspalathus linearis
    主要成分:
    フラボノイド(ケルセチン)、ミネラル(カルシウムほか)
    作用:
    SOD(活性酸素除去酵素)による抗アレルギー、抗酸化、代謝促進、整腸作用、強壮
    効用:
    便秘、冷え、アレルギー症状、体質改善、美白
    説明:
    南アフリカの最南端、喜望峰の辺りが特産のハーブで、赤さびのような色をした針のような葉が特徴です。メディカルハーブとしては、この葉部を使用します。SOD(活性酸素除去酵素)を多量に含むからです。100年ほど前に強心作用が発見され、今日では心臓疾患の治療によく用いられます。複雑な化学物質を含有し、それらが組み合わさって心臓機能を改善することが分かっているようです。冠状動脈の循環を改善し狭心症を防ぎ、血圧を正常化します。ジゴキシン(ジギタリス配糖体)などとは違い、心リズム障害のリスクを高めることはありません。効果発現までに4~12週間を要することがあります。フラボノイドを豊富に含む事から、若さを保つ効果が期待できます。アレルギー症状の緩和にも効果的で、アレルギー性皮膚炎、花粉症、喘息に効果的とされています。代謝を促進してくれるので、冷え症や便秘の改善にも効果的です。
  • レッドクローバー
  • レッドクローバー

    和名:
    ムラサキツメクサ(紫詰草)、アカツメクサ(赤詰草)
    学名:
    Trifolium pratens
    主要成分:
    イソフラボン(エストロゲン様物質)、アントシアニン、シリカ、コリン、カルシウム、レシチン
    作用:
    利尿、鎮頸、消炎、精神安定、腫瘍の成長抑制、抗凝血、女性ホルモンの分泌調整、鎮咳
    効用:
    湿疹、皮膚炎、咳、気管支炎
    説明:
    牧草として日本にも帰化したおなじみのクローバーです。赤紫色の花をつけ、花から甘いクローバー蜂蜜が採れます。葉は、緑色の3枚の小葉があるのが通常です。浄化作用に優れているため、肌トラブルにも有効です。湿疹や皮膚炎など様々なトラブルに作用します。呼吸器系に作用し、咳や気管支炎にいいと言われています。弱いエストロゲン様作用物質を含んでいることから、のぼせをはじめとする更年期障害に用いられます。閉経後の女性では、コレステロール値の低減も助けます。抗ガン成分を含有していることが確認され、1930年頃から乳がん・卵巣癌の治療などに使用されています。ほかにも多くの効能があり、抗凝血作用があり冠動脈血栓に効果があることや風邪インフルエンザの症状緩和にも役立ちます。去痰、子どもの皮膚疾患にも有用です。
    禁忌・注意:
    妊婦や、ワルファリンなどの抗凝血薬を使用している人には使用しません。
  • レディースマントル
  • レディースマントル

    和名:
    ハゴロモグサ
    学名:
    Alchemilla vulgaris
    主要成分:
    タンニン、精油、サリチル酸、苦味質など
    作用:
    消炎、抗炎症、収斂、止血、通経
    効用:
    口内炎、月経不順、月経過多、月経痛、湿疹、更年期障害
    説明:
    名前の由来にもなるように、女性疾患に昔から用いられてきたハーブです。不正出血や過多出血時、子宮内膜症、子宮筋腫、更年期の出血異常などに処方されることが多いです。さらに出産後などの生殖器に子宮の収縮を促したり、月経周期の乱れにも利用されます。口腔カンジタ症などにも用いられます。
    禁忌・注意:
    妊娠中の使用は避けてください。
  • レモングラス
  • レモングラス

    和名:
    レモンガヤ(檸檬茅)
    学名:
    Cymbopogon citratus(西インド産)、Cymbopogon flexuosus(東インド産)
    主要成分:
    フラボノイド、精油など
    作用:
    健胃、駆風、消化促進、抗菌、矯味、矯臭
    効用:
    食欲不振、消化不良、風邪、疲労
    説明:
    シトラール成分を多量に含み、レモンとそっくりの香りがします。消化促進、食欲増進効果に加え、腹痛や下痢にも効き胃腸にやさしいハーブといえます。また発汗、抗菌、殺菌などの作用に優れます。殺菌作用もあるので風邪やインフルエンザ症状改善に利用します。消化促進作用もあるので、食後の胃もたれにも効果的です。
    禁忌・注意:
    血糖値の調整を変化させる可能性があるため、糖尿病のある人は注意が必要です。妊娠中の方は避けてください。
  • レモンバーベナ
  • レモンバーベナ

    和名:
    コウスイボク(香水木)、ボウシュウボク(防臭木)
    学名:
    Aloysia triphylla、Lippia citriodora
    主要成分:
    精油、フラボノイドなど
    作用:
    緩和、鎮静、消化促進
    効用:
    食欲不振、消化不良、軽い興奮
    説明:
    鎮痙作用にすぐれていて強い動機や胸苦しさに加え、耳鳴り、めまい、喘息の発作、なかなか止まらない咳などに有効です。気持ちを落ち着かせる効果があるので、不安や緊張、イライラするときなどに飲むと心身のこわばりを取り除き、疲れを取り除いてくれます。消化器系に働きかけるため、消化不良、吐き気、乗り物酔いといった胃腸の不調にも良く、食後に飲むことで消化を促進をしてくれます。
  • レモンバーム
  • レモンバーム

    和名:
    セイヨウヤマハッカ(西洋山薄荷)、コウスイハッカ(香水薄荷)
    学名:
    Melissa officinalis
    主要成分:
    テルペン、粘液質(アラビノガラクタン)、タンニン、フェノール酸(カフェ酸、クロロゲン酸)、精油(ファルネソールなど)
    作用:
    発汗、解熱、解毒、健胃、消化促進、強壮、鎮静、ヘルペスの増悪の防止、抗不安、駆風、抗ウィルス、抗菌
    効用:
    消化器系機能障害、不安、不眠、片頭痛、神経痛、ヘルペス
    説明:
    レモンバームは地中海沿岸が原産地で、シソ科の多年草でミントの一種です。見た目はシソに似ていますが、レモンの香りがして、料理にもよく使われます。レモンの香りがするといっても、味には酸味がありません。むしろ、ほんのりとした甘みが楽しめます。 不安感を取り除き気持ちを明るくしてくれるほか、鎮静作用があることから不眠症にも用います。ストレスが原因で起こる胃痛や消化不良、食欲不振、吐き気にも最適です。消化管平滑筋を弛緩させる作用、腸内ガスが溜まるのを防ぐ駆風性や強壮効果もあり、胃などの内臓に働きかけて体を丈夫にします。めまいを抑える効果も確認されています。最近の研究では、長期記憶や記憶能力の改善に役立つことが示唆され、アルツハイマー性認知症、認知症、注意欠陥多動性障害(ADHD)、甲状腺機能亢進症にも有効性があることが報告され推奨されています。強い抗菌作用もあるので解熱、解毒効果にも優れていますので、風邪の引きはじめなどにはお薦めです。ヘルペスへの効果も期待できます。女性特有の症状である、更年期やPMSの症状にも効果的とされています。
    禁忌・注意:
    大量に摂取すると、眼圧を上昇させることがあるので緑内障の方、ホルモンバランスの変調をきたすことがあるので妊娠中の方は、注意が必要です。甲状腺疾患の薬との併用は避けてください。
  • ローズヒップ
  • ローズヒップ

    和名:
    イヌバラ(犬薔薇)、ノバラ(野薔薇)
    学名:
    Rosa canina
    主要成分:
    ビタミンC、B、E、K、タンニン
    作用:
    抗鬱、抗痙攣、催淫、消化刺激、収斂、胆汁分泌、浄化、去痰、抗菌、抗ウイルス、腎強壮、補血、月経調節、抗炎症
    効用:
    感染症予防、便秘、シミ、しわ、肌荒れ
    説明:
    ローズヒップは、バラ(ローズ)の花が咲いた後につく実のことです。一口にローズといっても品種改良が進み、2万種を超える種があると言われます。薬用ハーブとして用いるのは、この中の数種の原種に限られます。ローズヒップはドッグローズ(ローズカニーナ)になる実を指します。ドッグローズの名は、古代ローマ時代に狂犬病にかかった犬の咬み傷にこの実の成分が効くということから名付けられました。このローズヒップの特筆すべきこととして、ビタミンCの含有が豊富なことです。レモンの20倍とも言われ「ビタミンCの爆弾」の異名をもつほどです。ビタミンCとともに各種のビタミンや有機酸も含まれていることから、美肌効果のほかに傷んだ肌の修復や肌荒れなどに有効です。滋養強壮効果も高いことから栄養補給に用いたり、緩下作用もあることから便秘の改善にも効果があります。市販されているローズヒップティーはハイビスカスがブレンドされていて酸味が強いのですが、ローズヒップ単体のお茶はフルーティーで甘い香りがします。口に含んでも特別に酸っぱくはなく、ほどよい酸味の味と言えます。
  • ローズマリー
  • ローズマリー

    和名:
    マンネンロウ(万年郎、迷迭香)
    学名:
    Rosmarinus officinalis
    主要成分:
    苦味成分、タンニン、ロズマリン酸、カフェ酸、クロロゲン酸、ゲンクワニン、ルテオリン、カルノシン酸、カルノソール、ロスマノール、ウルソール酸、オレアノール酸、ベルベノン、α-ビネン
    作用:
    収斂、消化液分泌促進、消化管平滑筋弛緩、駆風効果、殺菌、鎮頸、利尿、発汗促進、胆汁分泌促進、神経系に対する強壮、強心、血液循環促進、血管壁の強化、昇圧
    効用:
    食欲不振、消化不良、循環不良、リウマチ、関節炎、記憶力や集中力の低下に、頭痛
    説明:
    ローズマリーの語源は、「海の露」を意味し地中海沿岸の崖に自生していたことから名付けられたといいます。独特の強い芳香が、身体に活力を与え脳の代謝活性を図るとされ集中力や記憶力の向上に役立つとされます。脳の働きの活性にもつながり、記憶力・集中力アップを促します。優れた抗酸化作用があり若返りのハーブとして使用されてきました。血管神経系への強壮作用があり、血液循環を促進する効果に優れてます。代謝を活性し、活力を高めてくれるので、疲労回復や血行促進に効果的です。関節痛、筋肉痛、食欲不振や軽い吐き気、ガスなどの消化障害にも用いられます。昇圧作用があることから、血圧が低くて朝がつらい人にもお薦めのハーブです。自律神経失調症、食欲不振、肝機能や消化機能の低下に良いとされています。胆汁の分泌を刺激し、肝機能を強化します。肝臓のうっ血、胆嚢の炎症など様々な疾患において使用されるハーブです。
    禁忌・注意:
    高血圧の方、妊娠中の方は注意が必要です。
  • ローズレッド
  • ローズレッド

    和名:
    バラ(薔薇)
    学名:
    Rosa gallica
    主要成分:
    精油、タンニン、有機酸など
    作用:
    鎮静、収斂、緩和
    効用:
    神経過敏、悲観、便秘、下痢、不正出血、口内炎、更年期障害、月経のトラブル
    説明:
    甘く上品な香りが、優雅に漂います。あっりしたクセのない味で、あと味もさっぱりしています。ローズは美肌や美白などの作用もありますが、女性特有の月経、不妊、PMS、更年期などの不調にも働きかけます。気分転換したい時に飲むとリラックスできます。神経性の腹痛や下痢を抑えるのに有効です。ホルモン分泌の調整効果もすぐれていて、生理不順や更年期症状もやわらげます。その他、肝臓や胃腸の疲れを緩和させたり、風邪や便秘など症状にも効果的です。
  • ローレル
  • ローレル

    和名:
    ゲッケイジュ
    学名:
    Laurus nobilis
    主要成分:
    シネオール、リナロール、フェランドレン、オイゲノールなど
    作用:
    消化促進、食欲増進、鎮痛、去痰、殺菌、防腐
    効用:
    健胃薬、関節痛、冷え性、リウマチ
    説明:
    月桂樹(ゲッケイジュ)、ローリエ、ベイリーフなど、様々な呼称で呼ばれています。消化を促進する作用があり、弱った胃を整えて消化を助け、食欲不振の改善や痛みを鎮状緩和にも効果が期待できます。防虫効果があり、乾燥させた葉を米びつなどに入れておくと虫除けになります。煮込み料理を作る際に乾燥葉を1枚加えると食材の臭みを消し、風味が豊かになります。
  • ワイルドヤム
  • ワイルドヤム

    和名:
    ヤセイヤマノイモ、ヤムイモ
    学名:
    Dioscorea villosa
    主要成分:
    サポニン、β-シトステロール、アルカロイド、タンニン、樹脂、でんぷん
    作用:
    胆汁分泌促進、筋弛緩、抗痙攣、鎮痙、抗炎症、消炎、抗リウマチ、強壮、エストロゲン調整など
    効用:
    疝痛、炎症の緩和、リウマチ、月経痛、更年期障害
    説明:
    英国では食用としてスーパーでも普通に売られているハーブです。日本では「野生のヤマイモ」、「ヤマノイモ」として知られています。疝痛や炎症の緩和、痙攣性の月経痛や子宮や卵巣の痛みに使用されます。抗炎症作用もあることから最近ではリウマチの症状緩和にも使用されることがあります。
    禁忌・注意:
    筋弛緩作用があるため妊娠中の飲み過ぎは注意が必要です。
  • ワインレッドリーフ
  • ワインレッドリーフ

    和名:
    赤ブドウ葉
    学名:
    Vitis vinifera
    主要成分:
    フラボノイド、アントシアニン、タンニンなど
    作用:
    抗酸化、血液循環、利尿
    効用:
    静脈不全、疼痛、動脈硬化、狭心症、PMS、子宮内膜症
    説明:
    葉に豊富に含まれるポリフェノールは活性酸素のダメージを抑えることで老化防止の効果が期待できます。他にも動脈硬化や狭心症などの生活習慣予防にも役立ちます。婦人科疾患にも有効なことからPMSや子宮内膜症にも利用されることがあります。また血管内皮細胞に作用することで、毛細血管の透過性の抑制や抗炎症性、軽度の静脈還流障害に効果が期待できることから、足のむくみや倦怠感、疲労、つっぱり感を改善してくれます。

参考文献

  • 『メディカルハーブの事典 主要100種の基本データ』
  • 林真一郎
  • 『メディカルハーブ ハンドブック』
  • リエコ・大島・バークレー
    説話社
  • 『ハーブのすべてがわかる事典』
  • ジャパンハーブソサエティー
    ナツメ社
  • 『メディカルハーブ事典』
  • 日本メディカルハーブ協会
    日経ナショナル ジオグラフィック社
  • 『オーガニックハーブ図鑑』
  • ジェッカ・マクビカー
    文化出版局
  • 『ハーブの教科書』
  • ジャパンハーブソサエティー
    草土出版
  • 『ラルース 美しいハーブの図鑑』
  • ジェラール・デュブュイーニュ&フランソワ・クプラン
    ONDORI社
  • 『薬用ハーブ完全図解ガイド メディカル ハーブ』
  • ペネラピ・オディ 英国ハーブソサエティ
    日本ヴォーグ社
  • 『プロフェッショナル ハーブ療法』
  • アン・マッキンタイア
    ガイアブックス
  • 『ハーブの安全性ガイド』
  • クリス・D・メレディス
    フレグランス・ジャーナル社
  • 『メディカルハーブLESSON』
  • 林真一郎
    主婦の友社
  • 『50代からのハーブ活用術』
  • デービッド・ホフマン
    フレグランス・ジャーナル社
  • 『ハーブバイブル 薬用ハーブのすべて』
  • アール・ミンデル
    角川書店
  • 『メディカルハーブ 安全性ハンドブック』
  • アメリカン・ハーバル・プロダクツ・アソシエーション
    東京堂出版
  • 『ハーブの写真図鑑 オールカラー世界のハーブ700』
  • レスリー・ブレムネス
    日本ヴォーグ社
  • 『ハーブの秘密 利用法・効能・歴史・伝承』
  • ジル・デイヴィース
    西村書店